2021-01-01から1年間の記事一覧

小野田才助と酒田大仏 小野田商店と長谷川家

このところ、母方の家系をさかのぼって調べる作業にかかっていた。母方長谷川家の関係で、現在も銅町で鋳造所を営む、はとこにあたる方から、小野田才助についても話を聞いた。 小野田才助(弘化三年1846生)は江戸時代から続く鋳物師小野田平左エ門家の人で…

1945年8月15日以降の韓国における農地改革(朝鮮における土地制度の変遷)その22

南北分断占領初期の南朝鮮における食糧事情 1945年8月15日以降、南北に分断されたそれぞれの地域の耕作地面積は正確にはわからない。今、昭和17年末の総督府統計の道別面積で、江原道の水田面積の三分の一を北に、三分の二を南に入れる便宜的方法で計算して…

漢劇WARRIORS 「トリプティク」

黒木あるじ×漢劇WARRIORS公演 「あるじかんげきGong2021 トリプティク」 2021年11月27日(土)14:00開演 山形市中央公民館6階大ホール 新型コロナ感染対策の続く中、半券への記名、マスク着用で観劇。座席を一つ空ける必要はない。 結構な入りである。従来の…

1945年8月15日以降の韓国における農地改革(朝鮮における土地制度の変遷)その21

1945(昭和20)年8月の状況 これまで朝鮮の土地制度について、日本統治時代から見てきた。いわゆる「土地の収奪」については、総督府の「土地調査」をもって文盲の農民から耕地を取り上げたというような言説は不正確であると言える。旧帝室所有地と荒蕪地を…

雑感 2021年11月12日

勤務一ヶ月を経て初給料。現金支給である。金額が昨年の半分なのは勤務時間が半分だから当然である。ただ何もせず家に居ては銀行預金が減っていくだけなので稼ぐことは大事である。若い人相手に文章の添削指導、ついでに面接指導をするので人と会話する機会…

観劇 『グッドピープル』 川西町フレンドリープラザ

23日(土)川西町フレンドリープラザにて『グッドピープル』観劇。 サヘル・ローズが見たくてチケットを買った。司会とかルポでは見ているが、役者としては初めてである。 アメリカの翻訳物だなあという感じで見ていた。台詞劇である。 以下、あらすじを書き…

散歩 小白川天満神社と馬見ヶ崎川沿いの紅葉した桜並木

昨日の散歩。小白川天満神社に寄る。ここは日本三大天満宮の一つであるという。江戸時代、家光に選ばれて、一は太宰府天満宮、社領二千石。二は北野天満宮、五百石。そして二百七十石の小白川天満宮であるという説明がある。明治以降は村社、郷社となった。…

1945年8月15日以降の韓国における農地改革(朝鮮における土地制度の変遷)番外5

人口の推移について 岩波新書『植民地朝鮮と日本』(趙景達2013)を読んでいて、ふと考えた。 同書では医療と衛生について、日本人と朝鮮人の罹患、死亡率などの差に関して、 「この数字は、近代の「恩恵」が宗主国民と植民地民とで、いかに不平等に付与され…

1945年8月15日以降の韓国における農地改革(朝鮮における土地制度の変遷)その20

産米増殖計画と水利組合についての現段階の認識 産米増殖計画が飢餓輸出を招来し、水利組合費負担が貧窮農民の内地への流出を招いたという説について。今の認識をまとめてみた。誤認もあるだろうし、詳しい数値や法令については、なお確認の必要がある。 人…

1945年以降における韓国の農地改革(朝鮮半島における土地制度の変遷)その19

産米増殖計画 その4 水利組合 その2 ブルース・カミングスの『朝鮮戦争の起源1』(明石書店2012、原書は1989)によると、全羅北道の「井邑郡で李承晩の組織「独促」の支部ができたのは遅くとも一九四六年三月だが、その指導部のひとりが朴明奎〔音訳〕であ…

1945年以降における韓国の農地改革(朝鮮半島における土地制度の変遷)その18

産米増殖計画 その3 水利組合 併合以前の灌漑状況 併合期、朝鮮の水田(畓 )は、総面積の四分の三が「天水畓」で、降雨による水源に依存していた。そのため頻繁に旱魃となり、「三年一作」(満足な収穫は三年に一度)と言われていた。昭和3(1928)年8月の…

1945年8月15日以降における韓国の農地改革(朝鮮半島における土地制度の変遷)その17

産米増殖計画 その2 「飢餓輸出」説について 「産米増殖計画」でウェブ検索すると上位に出てくるレポート「産米増殖計画期の日本と朝鮮」(近藤郁子、立命館大学ゼミ)から引用させていただく。(下線は引用者) 引用開始 (2)1920年代の産米増殖計画 と…

1945年8月15日以降における韓国の農地改革(朝鮮半島における土地制度の変遷)その16

産米増殖計画 その1 終戦後に入る前に、やはりこの「産米増殖計画」についてまとめておかなければならないだろう。植民地経営上、この計画の、朝鮮農村、農民に対する影響がいかなるものであったか整理してみることにした。しかし、かなり複雑な内容なので…

兵士の年齢

戦争で戦う兵士の年齢 カブール空港への自爆攻撃で戦死したアメリカ海兵隊員13人の多くが20代の兵士であるという。上は30歳代である。女性兵士もいたようだ。 戦争は若者の仕事(語弊があるが)であって、40代、50代のおっさん(兵役を済ませた後の再徴兵)…

アフガン戦争の終わりと大国の幻想

しばらく更新しなかったが、涼しくなったので書いてみる。 世の中は騒がしいが、まあほとんどのニュースは流れていく。 尖閣周辺は少しずつ、しかし確実に緊張が増している。日本とアメリカが尖閣を中国に取らせることはないだろうが、中国は永久的にあきら…

広毛タワシの唾さ オリンピック 高校演劇全国大会

オリンピックが終わって高校野球が始まった オリンピックは多くの競技でワクワクさせてもらった。疫病による逼塞と酷暑続きの中で、良い気鬱晴らしになった。 選手の方々(コーチ、チームスタッフ含め)は長い期間、厳しい練習を重ねて来られたわけで、その…

2021年5月から7月までの舞台鑑賞

このところ鑑賞した舞台公演について触れていなかったので、まとめて書いてみたい。 5月22日(土)15:00『堀米ゆず子のバッハ』 東ソーアリーナ J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータより ソナタ第1番ト短調 パルティータ第1…

オリンピック観戦 フェンシング男子エペ団体

オリンピックをテレビで観戦している。昨日はフェンシング、男子エペ団体戦に感動した。40年ほど前に高校の部活で顧問をしていたので、全くの素人だったけれど少しは知見がある。9年間関わって、後は演劇部に関わるようになり、遠ざかってしまった。 当時、…

雑感2021年7月19日 1945年8月15日以降における韓国の農地改革(朝鮮の土地制度の変遷)その15

猛暑が続いている。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。先週末16日を以て退職しました。今日、若干の後始末に職場に行き、完了。 暑くて何にもしたくない。PCの部屋に冷房が無いのでどうしようもない。 「日本の敗戦・撤退とアメリカの軍政開始まで」への…

雑感 2021710 近況 朝鮮の土地制度 高校演劇

結局、来週いっぱい務めることになった。週5日、2ヶ月半。一区切りである。6月で辞めたら後が大変だったろう。あまり詳しいことは書かない方が良いだろうからここまでにする。職場では一日中マスクをしていなければならないのがつらい。通勤が片道1時間とい…

雑感 20210627 新型コロナワクチン接種後の副反応を体験

24日に二回目の接種を受けた。一回目は丁度三週間前で、その時はほとんど痛みを感じず、一週間後に接種部位が腫れた程度で終わった。 が、二回目は、注射の痛みがずいぶん違うと思った。これは注射する人の違いによるのだろうな。注射針は細いので、血液凝固…

『赤い繭』

安部公房『赤い繭』、久しぶりに授業した。授業では比喩を解くことを中心にした。また主題に関していろいろな生徒の考えを聞いたが、否定もせず、自分の解釈も示したが、どれが正解と言うことではなく、いろいろあってよいということで終えた。 この作品は、…

1945年8月15日以降の韓国における農地改革(朝鮮半島における土地制度の変遷)その14 

朝鮮の農村 契、プマシ、トゥレ(続) 梁 愛舜「郷村社会の親族と近隣結合―契・プマシ・トゥレを中心に―」(『立命館産業社会論集』35巻4号2000年)と「在日朝鮮人一世のコスモロジーと郷村社会―「儒教的家族」の信念体系と行動様式―」(『立命館産業社会論…

雑感 2021年6月12日

通勤も慣れたが、片道ほぼ1時間かかる。橋の入り口とか高速からの合流地点など、渋滞する区間がある。最近は早寝早起きになっているが、朝はまとまってPCに向かうほどの余裕がないのでブログもさっぱり書けない。 授業は、1年生は「羅生門」をやっている。…

雑感 2021年6月5日 ワクチン接種 1945年8月15日以降の韓国における農地改革(朝鮮半島における土地制度の変遷)その13 朝鮮の農村について、「契」「プマシ」「ツレ」

3日に新型コロナのワクチンを接種した。かかりつけの病院でLINEで予約したのだ。予約制なので待つこともなく、流れ作業であっという間に終了。15分間様子を見て、なんともなければ帰っていいとのこと。注射した肩が若干痛い。打撲痛のような感じ。だが腕が上…

雑感 20210530 勤務継続します

引き続き6月も病代で勤務することに決まった。今度は1日からなので諸手当も付くのである。この給料の計算と支給の方法について、何とも融通が利かないのには驚く。 毎日毎朝、片道50分の自家用車通勤。季節が良いから山を眺める余裕もあったが、さすがに疲…

銅町長谷川長兵衛、甚吉、ゴム印

実家に残っている、母方の長谷川家の残影。ゴム印2個である。 【左側の印面】 印面は縦書きだが、ここでは出来ないので横書に表記する。 山形銅器銅像 山形市銅町二〇五 鉄瓶火鉢梵鐘 井 長 谷 川 長 兵 衛 (井は丸に井) 警 鐘 鍋 釜 類 振替東京二三八九…

雑感 2021年5月19日 健康診断 イノシシ注意 観劇感想

働き始めてほぼ2週間。休みを取って健康診断に行った。持病が悪化しているというか、○○○動の影響で○○大となっていることが判明。ほぼ○不全。服用している薬を変えることになるかも知れない。高血圧もある(健診になると10上がる)。 昨日やっともらった辞令…

雑感 2021年5月9日 常勤になった 芥川龍之介『英雄の器』

久しぶりの記事になる。 急な仕事が入って、6日から常勤になったので、その手続きやらでばたばたしていた。勤務先は車で45~50分かかる所である。季節が良いので苦ではない。今まで経験の無い小規模な職場で、まあ家庭的という感じである。とりあえず一ヶ月…

雑感 2021年4月28日

2013年11月の記事「七日町角 梅月堂」に追記しました。 七日町角 梅月堂 - 晩鶯余録 (hatenablog.com) 「やまがた散歩6号」(1973年4月)に当時の梅月堂社長佐久間秀治氏の「梅月堂今昔」という文章が掲載されていることを知ったためです。 このところまた山…