2024-01-01から1年間の記事一覧

日本人の平均年収  衆議院東京15区補選候補者討論会から

衆議院議員補欠選挙の東京15区に9人の候補者が立候補し、告示日に「立候補者討論会」があった。ネットで視聴した。立憲民主党の候補者は欠席だった。なお、一人は選挙期間中にヒマラヤに行くということで、どういうつもりで立候補したのか全くわからない。 N…

銅町 組と契約 その2

以前に「嘉永元年の銅町 組と契約」という記事を書いた(嘉永元年(1848)の銅町 組と契約 - 晩鶯余録 (hatenablog.com))が、それに関する記述を読むことができたので、ここに引用したい。(国立国会図書館デジタルコレクションで「山形市銅町」「銅町」と…

漆山 半澤久次郎家 代々没年考証 その2

漆山 半澤久次郎家 代々没年考証 - 晩鶯余録 (hatenablog.com)から続く。 半澤久次郎家は江戸時代から漆山村の地主で、後に紅花商いから財を成した。明治以降田畑の所有を拡大、村山地域最大級の大地主となった。二代半澤久次郎(俳号二丘)は50歳代の文政後…

菅原安兵衛(曙屋安養信士)について その3

長谷川長兵衛家過去帳にある「菅原安兵衛」戒名「曙屋安養信士」という人物について、長谷川清さんの所蔵する資料の中に関連するものがある。庄司安兵衛という人物と長谷川長兵衛の関係を考えるうえで貴重なものだと思う。 以前に北隣の庄司治右衛門家の旧土…

大石田町に行く 『土に叫ぶ人』

大石田町役場隣に「虹のプラザ」という施設があって先日公演があった。近江正人作・演出の『土に叫ぶ人 松田甚次郎と妻睦子~賢治の夢を生きる~』である。 午前中に着いたが、雪だった。時々吹雪く。さすが大石田。斎藤茂吉が戦後の一時期住んだ「聴禽書屋…

春の息吹

日射しがあって寒くないので、馬見ヶ崎河畔(馬畔=「ばはん」と雅称する)を散歩した。先月で学習指導員の勤めが終わってからほぼ引きこもっていたが、急にある事情があって仙台まで何往復かしたら、バス停への移動だけで足が痛くなったので、運動の必要を…

『駈込み訴へ』

太宰治の『駈込み訴へ』について少し考えたこと。 高校演劇でも題材にされてきた作品だ。一人芝居でもできる、ということもあるのだろう。献身が認められない不満と屈辱、嫉妬から裏切りへ、可愛さ余って憎さが百倍、その内心の吐露が面白いからでもあるだろ…

山辺健太郎『日本統治下の朝鮮』批判

前にも触れたが(朝鮮半島における土地制度の変遷 番外 山辺健太郎『日本統治下の朝鮮』 - 晩鶯余録)、山辺健太郎『日本統治下の朝鮮』(岩波新書776、1971年)の38頁に次のように書いてある。下線は筆者。(2月12日加筆) 「朝鮮人が土地を抵当にして、日…

ゴジラ -1.0

『ゴジラ-1.0』を4Dで二回観た。昭和29年に初登場したゴジラは、その後続編が多く作られ、日本人ほぼ全員に世代を問わず知られる存在だろう。 映画作品の中ではゴジラのいる世界が普通で、登場人物が「あ、ゴジラだ。」と既知のものとして呼ぶような作品…

美瑛 半澤農場

半澤久次郎が明治三十年代から北海道で行った開拓について、今知り得たことをまとめておきたい。以下、年表的に羅列する。資料はほぼ『美瑛町史』による。 1894 明治27年 7月、健吉(宏)没。40歳。⑤爲澄妻キノ、最上三十三観音巡礼。 「空知地方・美唄市西…

令和6年大学共通テスト古文・漢文問題を解いてみた

古文 物語だが男女の恋物語ではなく、友人と和歌を交わしたときの風流な話。 文章は主語に迷う箇所もなく、敬意の対象もわかりやすい。基本的な助詞、助動詞、敬語の知識があれば容易であろう。問題文としては適切だと思われる。 設問中に、この問題文に対す…

半澤久四郎、久三郎 考

山形市漆山の豪農半澤久次郎家について、明治十四年の明治天皇御巡幸に関連して、久四郎と久三郎について考えてみた。(1月15・16日・22日修正) 明治九年六月に大久保利通、九月に三条実美が半澤家に立ち寄った際、彼らの日記には「半澤久四郎宅」と書かれ…