2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

1945年以降における韓国の農地改革(朝鮮半島における土地制度の変遷)その18

産米増殖計画 その3 水利組合 併合以前の灌漑状況 併合期、朝鮮の水田(畓 )は、総面積の四分の三が「天水畓」で、降雨による水源に依存していた。そのため頻繁に旱魃となり、「三年一作」(満足な収穫は三年に一度)と言われていた。昭和3(1928)年8月の…

1945年8月15日以降における韓国の農地改革(朝鮮半島における土地制度の変遷)その17

産米増殖計画 その2 「飢餓輸出」説について 「産米増殖計画」でウェブ検索すると上位に出てくるレポート「産米増殖計画期の日本と朝鮮」(近藤郁子、立命館大学ゼミ)から引用させていただく。(下線は引用者) 引用開始 (2)1920年代の産米増殖計画 と…

1945年8月15日以降における韓国の農地改革(朝鮮半島における土地制度の変遷)その16

産米増殖計画 その1 終戦後に入る前に、やはりこの「産米増殖計画」についてまとめておかなければならないだろう。植民地経営上、この計画の、朝鮮農村、農民に対する影響がいかなるものであったか整理してみることにした。しかし、かなり複雑な内容なので…

兵士の年齢

戦争で戦う兵士の年齢 カブール空港への自爆攻撃で戦死したアメリカ海兵隊員13人の多くが20代の兵士であるという。上は30歳代である。女性兵士もいたようだ。 戦争は若者の仕事(語弊があるが)であって、40代、50代のおっさん(兵役を済ませた後の再徴兵)…

アフガン戦争の終わりと大国の幻想

しばらく更新しなかったが、涼しくなったので書いてみる。 世の中は騒がしいが、まあほとんどのニュースは流れていく。 尖閣周辺は少しずつ、しかし確実に緊張が増している。日本とアメリカが尖閣を中国に取らせることはないだろうが、中国は永久的にあきら…