金木犀も終わったと書いてからもう４日になるがまだ咲いている。花が増えたようにも思う。今年最初に金木犀の香りに気付いたのは１６日だった。今年は長く薫っているようだが、今夜本県上空を通過する台風２４号の強風と雨で散ってしまうかどうか。
もうずいぶん前、昭和３６年から５０年まで山北高演劇部の顧問をしていらっしゃた伊藤Ｍ弥先生がお亡くなりになったことを新聞の訃報欄で知った。自分はずっと後に先生と同僚になり、いろいろと、呑みながらお話を伺ったことを思い出す。
この時期、もう二人、高橋、大谷両先生が顧問であった。大谷先生が主となり、脚本も書かれていたので、伊藤先生のことはあまり知られていないようだが、旧講堂の照明設備（舞台上のボーダーライト）などを付けたのは先生の御尽力と聞いている。昔のお話を聞きたいと座談会を企画しようと思ったこともあったが、果たせなかったことが悔やまれる。植物に詳しく、宮沢賢治の樺太行きについても、詳しい調査の上で、通説（亡くなった妹トシを追う旅）とは違う考えをお持ちだったのも思い出される。
なお、２０年前に自分の作った小冊子『山形北高演劇部四十年略史』を、先日、県立図書館に寄贈してきた。個人名は載っているが、２０年前だし名簿と対応しているわけでもなく、写真は十分メイクしているし不鮮明（当時スキャンの技術が無く、コピー機で複写）なので、まあかまわないだろうと。
これで一応散逸せずに残るはずだ。手元にはあと５部くらいしか無い。
