疲れた

 採点は終了し、伝票も遅れることなく提出。終わった後に、どっと疲れが出た。この疲れ方は若い頃にはなかったものだ。さっさと寝た。「食って寝る」のが一番。
 
 昨日、重い会議が6時少し前までかかり、終わると同時にそそくさと部室に行く。いろいろな指示と報告。19日に音楽部(合唱部)さんの定演で照明のお手伝いをする。その会館打ち合わせは13日。
 12・13日は校内総体(クラスマッチ)で授業も部活もない。ただ、雨模様である。
 生徒から台本の催促を受けるが、前述の通り疲れてさっさと寝ているからできるはずがない。少々焦るが、この3連休で書き進めるつもり。
 
 県の創作脚本集CDを作る試みをしているが、最近の作品だけではなく、ずっと以前にブロック大会や全国大会に出ながら今では読むすべのない脚本を復刻して収録することを考えている。本県(村山地区)では大谷駿雄、高子実(故人)、阿部秀而、松井光義各先生が活躍なさった黄金期があり、その頃の作品を順次収録したいと思っている。
 自分はこの黄金期の最後の頃にこの世界に入ったので、その雰囲気はなんとなく分かるが実際の舞台は観ていない。
 今月末の市民平和劇場で朗読劇『少年口伝隊』を上演すべく稽古(演出)なさっている阿部先生から、「山形県高等学校創作脚本集第1集」をお借りした。1980(昭和55)年の発行である。和文タイプで謄写版刷り、製本だけ印刷所に頼んだという物である。初めて目にする物だが、大谷『10ワットの太陽』、高子『噺・羅生門』、阿部『京子よ泣くな』などが収めてある。これ、県内にどれほどの部数が残っているのだろうか?
 阿部先生には「北高演劇部40年略史」を書いた際にも貴重な資料をお借りしている。
 とりあえず『噺・羅生門』を読んでみる。芥川と黒澤の下敷きが色濃いが、34年前の台詞が実に生き生きとしていて、今演じてもおもしろそうである。古い作品の台詞には独特の調子があって今の高校生には合わない場合が多いが、これは違った。中盤で、死人たちが次々起き上がって自分を物語る辺りの演出はおもしろい。ぜひ復刻しておくべきだと思う。電子データにしておけば、今後埋もれることなく、みんなの目に触れる機会も増えるのではないかと思う。
 
 平和劇場に向けた市民会館小ホールでの稽古。始まる直前におじゃましたが、もうだいぶ人も集まり(一般公募した方々)、音響もしっかり入り、日大山形高校のH先生(劇団山形所属)が舞台監督でしっかりと進行している様子だった。
 当日は部員を連れて観に行くつもり。楽しみである。
 
 それより自分の所の台本か…。