暑い!

 朝から暑い。日射しが強烈だ。
 
 夕べ、レンタルDVDで『下町ロケット』をみる。なかなかおもしろくて深夜まで一気にみてしまう。最近は早寝早起きだったので、少し眠い。全5話あるが、1・2・5話と3・4話で監督が違う。
 役者はみな達者。ストーリーは、下町の佃製作所製バルブを使ったロケットの発射成功に向けて進んでいく。7年前の発射失敗の責任をとり宇宙開発機構を辞めた男が、父親の工場を引き継ぎ、失敗の原因とされたバルブの開発にのぞむ。その間に同業他社から訴訟による会社つぶしが仕掛けられ、特許を持つ佃製作所に対する大企業帝国重工の圧力。自分たちの開発した技術に誇りを持つ男たち、一方、会社の中での自分の地位を第一に考え行動する男たち。そこに関わる家族たち、女たち。
 最終的には成功に終わるだろうと思っていても、やはりハラハラする。万人が分かる、感動する作りになっている。万人に分かりやすいということは、とても大切なことなのだろう。
 
 映像は短いカットの積み重ねで説明が出来る。時間が操作できる。クローズアップや音楽で情緒をかき立てることが出来る。映像には映像の難しさがあるのだろうが、舞台でできないことが簡単に?出来てしまう。演劇の方法は別物なのだと痛感する。この作品をみてそんなことを痛感したのは、なぜであろう?
 
 作劇に当たって「観客の理解力」ということをあらためて考える。高校演劇の「観客問題」だ。もちろん、作品を今の高校生の理解力に合わせて作るのではなく、高校生の理解力を上げるために行動するのが正しい方向だろう。
 
 台本は昨日までに33ページ(表紙込み)書けた。60ページで60分間というフォームなので、1ページ1分間の割合になる。だから大体、半分書いたことになるのだが、内容には納得できていない。しかし、もう登場人物が動き出したので、運命に任せるしかない。
 3月以来思いついていたアイデアをすべて投入し、劇として形を整える作業をして、ここまでにしかなっていない。あと20頁を書くにはもう一度頭と心を絞らなければならないが、今出来ている物を足がかりにするので、そう絶望したものでもなかろう…と思ってがんばろう。