わたしたちの幕が上がる 無事終了しました

 2月21日(日) シベールアリーナにて開催しました3校合同発表会「わたしたちの幕が上がる~今日は一日高校演劇三昧」は好評のうちに終了しました。ご来場頂いた皆様、ご協力頂いた方々に篤く御礼申し上げます。
 実施内容については追々報告しますが、とりあえず入場者数は、もぎった半券156枚、整理券入場者数約30人というところです。

 最後の上演で、名取北高校さんの「父、ゆえに」の幕が降りたとき、会場の拍手が鳴り止まず、これはアンコールになるのでは、もし幕が再び上がったら観客はスタンディングしてしまうのではないかと思ったくらいでした。こんなことは高校演劇では経験したことがありません。

 アンケート枚数は少なかったのですが、一二紹介します。

「よくこんな企画が実現したなあ」と客席全体を眺めつつしみじみ思いました。同時に嬉しくなりました。
いろんな高校演劇があって、いろんな演劇部があって、そのことがおもしろいです。
今回この舞台にたずさわられるのはとても幸せなことだろうと思います。
ありがとうございました。

仙台からこの「わたしたちの幕が上がる」を見に来ました。
遠くからお金をかけて来てよかったなって思いました。それ以上の価値を感じました。私も高校演劇をしていますが、レベルがみんな上すぎて悔しく感じるところもありました。
今回、伝わる表現ってどんなものなのかということがよく分かりました。
私も”伝わる演劇”ができるようにしたいと思いました。
特に山形東さんは断片的で抽象的な表現なのにとても心が動きました。
美しくあり怖くもあり 映画をみているようでした。
名取北さんは私は見るのが2回目なんですが やっぱり心が揺れました。
地雷撤去の緊張感がすごかったです。空気が変わったと思います。
ありがとうございました。

上演お疲れさまでした。どの作品も一つ一つ深いテーマがあり、色んなことを考えさせられる一日でした。
アフタートークも生徒さん達の生の声を聴くことができてとても興味深かったです。
仙台から観に来てよかったです!!
素敵なお芝居をありがとうございました。


(続き)
各上演の直後にアフタートークというものを企画したが、具体的にどうするかはなかなか決まらなかった。大人が出て来て話し合うよりは、同じ高校生が、舞台前に出て感想を述べ合うのがよかろうと思ったのがかなり後のことで、各校に依頼するのが遅れてしまった。しかし、コーディネーターをお願いした岡部先生が事前指導から始め、非常に上手く生徒の言葉を引き出してくれた。山形地区3名、置賜地区3名、岩手から1名の構成だった。最後には春フェスに出場する山東の2名が加わった。

また、このトークの最中に緞帳を上げ、撤去や仕込み、直前リハーサルを観客に見せるということも行った。セットがみるみるうちに消えていったり、出来上がったりする様子、照明のバトンが下りて色替えをする様子などが全部観客に見える。これが勉強になっておもしろかったという生徒も多かった。

(アンケートの続き) 
山形西さんへ
不思議だと思いました。いろいろな意味で考えさせられました。八重さんの気持ちとかもっと知りたいと思ったし、様々な視点でえがかれているなーと思って、たくさんの人の気持ちを見ることができてとても楽しかったです。
朗読劇をはじめてみさせていただきました。震災の話と戦争の話をすごくせんさいにかかれていて、朗読劇じゃなくてふつうの劇でもみてみたかったと思いました。おばあちゃんとてもうまかったです。ナレーターすごく好きです。
山形東さんへ
山東さんの演劇を見るのは2度目なのですが、やっぱり大好きです。世界観とかほんとうに好きです。この劇の1年生が書いたことにまずびっくりでした。脚本ほんとうにうまいと思いました。
毎度考えさせられる意味深い劇。またはるばる山形に観にきたいと思います!!
名取北さんへ
はじめて観劇させていただきました。発音がとてもきれいで1つ1つのセリフの聞きとりやすくて、うらやましいと思いました。本当に演劇が好きでやってるんだなーって思いました。舞台てんかんがとてもうまくて、ただの舞台てんかんだけど本当にあきさせない、むしろ考えられる感じでした。演技もとても真にせまっていて、地雷てっきょのシーンではとても辛く、泣けました。また観たいと思いました。お疲れさまでした!!

(アンケート続き)
まず、西高、東高、名取北高の合同公演おめでとうございます。いろいろ大変なことがあったと思います。
○西高さんの劇は演劇をしている人たちとともに、見ている観客の人もいろいろ考えることができまし     た。作者さんの意図が、きっと「みなさんもいっしょに考えてみてください」的だったのかな?
○東高さんはいつも芸術作品みたいな感じで1年生も伝統をつくっているのだなあと思いました。1年   生が一生懸命やっているのがよかった。けっきょくアフタートークが深まっていることが作品のすごさ   になるのかな…。
○名取北高…すばらしい構成でした。これぞ高校演劇。観点は高校演劇ならではの純心なものでし  た。とてもよいものを見せていただきました。父と子のしあわせを家族のしあわせを考えさせられまし た。


○最初の西高は、
 校舎のお話はなかなかシリアスで、部活中のわきあいあいだったり劇やってる時  のきんちょうか  んだったり、その切り替えが素晴らしいなと思いました。七夕とチョコレートでは、最後 のおばあちゃんのセリフはすごく切なくて目元があつくなるのを感じました。
○東高の作品は、
 結構お話がむずかしかったんですけど、その中にこの作品の深さを感じました。流石東高か!!という思いでした。
○名取北高の作品では、
 ほんとにセット(?)一つ一つがていねいで素晴らしいなと感じました。前半に楽しさがあるからこその、後半の悲しさがよりきわだって感動的でした。見ていてすごく感動したし、とりはだがたちました。
 4作品ほんとにすばらしかったです。
 今日来て良かったです。皆様おつかれ様でした!!
 また機会ありましたら来たいと思います。


「あなたが校舎を燃やした?」
 昔の絶対的権力の中でも違うことは違う!と言えていたのはすごいと思う。1人1人の個性もしっかりしていたし、そぶりも素晴らしかった! 結果を最後まで演じなかったため、劇は上演できたのか? 犯人は誰だったのか? 観客の数だけエンディングがある作品なのかなと…
「七夕とチョコレート」
 本当に被災した本人かと思う位、迫真の演技だった。なぜ自分だけ生き残ったのか?! 神や仏をもうらんでしまう位、どうして私のかわりに家族を助けてくれなかったのか? 実際に目の前で人を亡くした事がないので全ては理解出来ないまでも被災者の苦しみが理解出来た。
「青箋」
 観る前のイメージは青い鳥の様に見つける(配達される)と幸せになるのかな? というイメージでした。安直な意見ですが、努力しないで得た幸せは死という対価が必要だった。所長はどんな気持ちで青箋っていうシステムを作り出したのか? …最終的には破滅した所長。どんな不幸があったのか? 難しい作品でした。
「父、ゆえに」
 出だしは町工場のほのぼのしたスタート。地雷の部品を家族、従業員の為に受けなければならない父の立場と、父が作った人殺しの道具を息子たちが命がけで撤去するとても切ないストーリーでした。戦争が終わった今でもまだ苦しんでいる人達が沢山いる事実を知りながらも知らないふりをしている自分にもこたえる作品でした。自分がどれだけ幸せなのか痛感させられました。
 全体的にとても素晴らしい作品で驚きました。


「七夕とチョコレート」観させていただきました。人を失うつらさ、おばあちゃんの気持ちが伝わってきて涙がいっぱいでした。私自身も身内を失った者です。命は本当に大切だということ。これからも残された者はその方々の分も生きなければならないと思い知らされました。お疲れさまでした。