雑感20180425

 暑い日の後に、雨の日が来て寒くなる。脱いだり着たりで困る。河原の景色もずいぶんと変わり、桜は散って新緑となっている。
 
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 花の芯というか萼というのか、散り敷いて赤くなっている。
 
 この川は馬見ヶ崎(まみがさき)川という。ここよりかなり上流の堤防沿いに桜が延々とあってトンネルのごとく、素晴らしい。隣県からも見に来る。
 この河畔を漢文風に馬畔(ばはん)と言い、川沿いにあった山形第四中学校の校歌には、「馬畔に集う眉清き青春の群」という歌詞があった。
 
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 雪捨て場もすっかり均されてしまった。
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 これだけするのには結構な労力を使っていると思う。
 
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    堤防落成記念碑
 河畔にある護国神社のすぐ北側に立っているが、あまり目立たない。背が高いので碑文が読みづらいが大正の頃のものである。
 
 馬見ヶ崎川は古くは市内を突っ切って、旧県庁の裏、北側を流れていた。その辺を万日河原と言い、掘ると大きな河原石がゴロゴロ出てきたとか。この、扇状地をあちこちに流れ、氾濫する川を治めるため堤防を築いたのだ。以前は川の中にも、蛇籠というのか、太い針金で大きな石を押さえたものがいくつもあったのを覚えている。治水は常に政治の要点である。
 
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        陣歿軍馬慰霊塔
 
 堤防落成記念碑の隣に、ずっと目立ってそびえている。戦前は軍指揮官の騎乗、輜重輸送のためたくさんの馬が必要だった。故郷から送り出した馬は兵士とともに前線で戦い、倒れる馬も数知れず。これを慰霊するものだろう。下の方に馬の正面がレリーフで表現してあるのがおもしろい。
 
 こういう供養塔は、草木に至る生き物すべて、また針など無生物に対してもたくさんある。ふと思うが、外国にはあるのだろうか? 日本人には万物一切悉有仏性というような心性がしみこんでいるんだろう。