歳末の雑感

 今年も暮れていく。転居して間もない家での年越しだ。元朝参りはたぶん護国神社に行くことになると思う。昨年までは豊烈神社だった。
 まったく雪がない。新居には庭があるので(庭のある生活は30年ぶりなので、暑い時期に見た時は草ぼうぼうでちょっととまどったが、冬になり草も枯れ、木の葉も落ちてみると意外に広く、様々な植物があって(名前のわからないものもある)、さらに途方に暮れるが、見よう見まねで雪囲いの真似事をしたり、伸びすぎた枝を落としたりしている。これは老後の楽しみになりそうだ。まあ、借家だからいつまでここにいるかは分からないのだが。雪がないのでこんな時期に木をいじるわけだが、本来の剪定時期などは皆目分からないから、来年どうなるかは全く予想できない。もっとも、どうであれ植物の生きる力は自分の予想など越えているだろうが。




 年末のビッグニュースで、慰安婦問題について日韓政府の合意が成立した。お互いにずいぶんと妥協したものだが、やればできるということだ。こうしてみるとやはり一番の問題は、韓国の「挺対協」であることが明確になる。
 wikipediaで「挺対協」を見てみれば分かるように、この団体は北朝鮮と密接に関係する左翼反政府組織である。あれだけ一貫しない証言をする元慰安婦イ・ヨンスでさえも、挺対協は元慰安婦の意向を無視している、というようなことを言っている。彼らの目的は慰安婦の名誉回復などとは別の所にあり、ただ政権打倒の手段として利用しているに過ぎないということだろう。国辱・国恥といってナショナリズムを煽る陰には別の意図があるということに(歴史に学んで)気づかなければならない。
 「不可逆的な解決」であるにもかかわらず、すでに韓国野党は、政権を取ったらこの合意を反故にすると明言している。どこかの野党と同じではないか?

 国際的に誤解されている慰安婦問題を、英語によって正しく発信する日本人も出て来ており、頼もしい限りである。その内容はyoutubeで見ることが出来るが、実に説得力がある。一度ご覧になってください。

 慰安婦像だか少女像だかも、もっとたくさん作って(バリエーションも豊富にして=白人、黒人もいていい)あちこちに建てればいいのではないか。ただ説明は真実を書けばいい。戦中の非人道的行為、戦後の引き揚げ中に酷い目にあった日本人女性、WWⅡやベトナム戦争、人種差別で人権を蹂躙されたすべての女性を含め、世界中に反省を促す碑として建てたら良い。東京でもロシアやアメリカ、韓国大使館の前に建てたらいい。日本が率先して韓国の人達に提言したらいいんじゃないだろうか(…賛成するわけがないか)。

 韓国で財団が作れなければ、あるいはその財団が機能しなければ、10億円出してもそのお金の行き場がないことになる。何のための金だか分からなくなるが、日本側としては最終的に決着がついているので別に構わない。日本は韓国政府のお手並みを見ているしかない。
 …10億円。日本国民全員が10円ずつ寄付したと思えばいいのではないか。