2本立て公演で、生徒・先生合わせて40人ほど(出入りがあるので延べだと少し増える)に観ていただいた。先生はほとんどが2学年担任。第一部ほぼ1時間、第二部27分くらいの上演時間だった。
部室を横に?使い、上下の戸口(開放してある)から出入りする。
有名な脚本でも、実際の上演を観ていないと、読んだだけではなかなか面白さが分からない。読んで、立って、演出されてやっと分かってくる。こういうところが生徒の(自分もだが)勉強になる。そしてあらためて、有名であるわけを認識する。
2本目の朗読劇『七夕とチョコレート』は、6月に初演したものをキャスト3人から5人にしたもの。初演の役者である3年生にも観てもらった。自分たちのときの台詞が、今同時に頭の中で聞こえるということを言っていた。自分もそうだった。最初の印象はやはり強いのだろう。
5人になって、より動きがつき(朗読劇とはいっても動きます)、音響も照明も細かい所が増えて分かりやすくなった。2年生は上級生に負けじと頑張った。6月とは別物の芝居だが、衝撃力は同じだったろう。1人以外希望者のみで配役したし、もう1本と兼ねているので、最初はどうなることかとも思ったが、結果は良かった。2年生も力を付けているのだ。いずれ今の1年生にも演じてもらえたら、と思う。
2月の合同発表会「わたしたちの幕が上がる~今日は一日高校演劇三昧~」でも同じメンバーで上演するが、もっと磨かないと、恥ずかしくて名取北さんの前ではやれない。でも、この脚本は毎日練習するよりも、期間をおいて練習した方が良いように感じる。役者の負担も大きい作品だし。
「わたしたちの幕が上がる」のアフタートークについて、昨日山東さんと打合せをし、地区の各高校演劇部から1人ずつ代表を出してもらって、上演を観た直後にその作品についてディスカッションしてもらうという案になる。地区への還元という意味合いである。そしてそのコーディネーターとして県外の顧問の方を招聘することになり、岩手県のあの方にお引き受けいただいた。
名取北さんや山東さんの上演に対して語るのは、まるで東北大会生徒講評委員のような役割だが、地区の部員には、ひるまず、進んで参加してほしい。あの方からの事前指導もあるから、きっと良い勉強になるよ。もっとも、本当の生徒講評委員会じゃないんだから、より楽しく芝居を味わってくれたらいいと思う。