26日(土)部室での公開練習迫る

 アトリエ公演も16回目を迎える。年2回、6月と12月に定着してきている。これは、研究のため脚本を読み、演出や演技、スタッフの地力をつけるのが主な目的で、「公演」とはいいながら、部室内での公開練習というスタンスである。顧問の作品の他にも、結構有名な高校演劇の作品をやっている。
 照明や音響の基本的な部分はここで学習できる。部室空間をどう使ったら効果的かあれこれ考えたりする。15回のノウハウの積み上げはやはり財産である。といってもすべてを覚えているのは顧問だけだが。
 今回は60分の某有名作品と、25分程度の顧問作の朗読劇をやる。後者は2月の合同発表会でもやるが、内容が東日本大震災に関わるものだけに、名取北高さんの前で演じるのは非常に難しい。実際の被災体験を持つ人に対して恥ずかしくないものにしなければならない、と生徒共々真摯に取り組んでいます。2011年当時、「ささやき」で示唆的にしか書けなかったものが、4年を経過した今、やっと書けたということだが、安易な取り上げ方になってはいないか常に自省しなければならない。
 6月に3年生3人で初演したものを、半年後に2年生5人で再演する。初演が何もないところから創り出すのに対して、再演は一度観たものなので、ある意味容易である。しかしコピーでは劣化するばかりなので、より分かりやすくしていく。分かりやすくとは、決して作品のレベルを下げることではない。深いものを深いなりに受容しやすくする。難しいなりに伝わりやすくするということだ。

 年末年始の休みに入る。2月合同発表会の準備を進めなければならないのだが、自分だけでは進められないので、少し停滞している。