休日

 久しぶりに家でのんびりしている。いろいろな仕事の合間の休息日だ。今日は部活もない。

 大会向け台本は、今2年生部員が書いているものが月曜日に出来るという。
 自分は4月初旬に思いついたアイデアを30分以内の朗読劇にまとめて6月5日に上演したが、一方でなんとなく60分の新作を書く気持ちは起きなかった。結局今年は書かないことにした。
 現任校ももう10年。定年退職後3年という事を考えれば、そろそろ後のことを考えなければならないのかもしれない。より生徒主体の活動へ変えていくことが必要だろう。
 この9年で、県最優秀が1回、優秀第1席が1回という「成績」。優良の年も多い。まあ顧問が書いてもこの程度だ。

 「スターライト・マジック」のラストシーンに、2年生演出と助演出が考えてエピローグを付け足した。それがどうも本編の繰り返し、蛇足にしか思えなかったので、いろいろ話をした。
 最後に伏線を次々と片付けているのだが、その後の一家の変わり方が十分に示されていないと感じたらしい。そうだとすれば、変わった様子を見せないと、いかに墓参りのシーンを加えても、ただ繰り返しになってしまうから、たとえば姉の高校受験の結果が分かるように高校の制服を着せるとか、祖母が車椅子に乗るようになるとかの変化をつけようということになった。これで秋の彼岸から春の彼岸までの半年の話になった。「エピローグは1分以内」と言って、演出の書いた台詞をだいぶ削った。
 結果的には上手くいって、作品としても破綻なくまとまったように思われる。生徒の感覚に従って考えるのも大事だと思う。