わくわくしているよ。

 生徒が41頁の台本を書き上げてきた。それだけでもう大変なことだと思う。自分は何かワクワクしている。今までにない経験である。いいぞ、がんばれよ部員たち。

 このテーマでは東京近辺の高校生は遙かに進んでいる。表現も過激だ。
 しかし、大事なものは何か。観念の操作では表せないものだ。それは一方では軽視されているものかもしれない。
 それは人間の感情、心理である。そこでその人は何をどのように感じたか、が本質なのだ。

 これは生徒だけではない。顧問が書いたものであっても同様である。人間が描かれていない、つまり人間の心理・感情を無視した書き方をする方がいるように思う。それはそれで成り立つのかも知れないが、自分の考え方とは違う。いや、つまり、感情移入できるかできないかですかね。感情移入をそもそも排除する方もいますから。でも無機的に人間を描く事ってできますかね?
 そういう作品で泣けますかね?

 いや、そんなことはどうでもいいんですが、今は生徒の書いてきたものがいとおしい。この卵をなんとか孵化させたいと、そう思っている。

 作品とは何か。自分の特定の体験を普遍化する。そこに何らかの飛躍がある。それが出来ているか否か。自分を超えた何かになれたか否か。じゃないかなぁ