昨年のクリスマス公演の舞台装置

 昨年12月に初めて行ったクリスマス公演。11月の県大会に出場できなかったショックを振り切るべく企画した。20回連続出場記録が断たれたのは本当に辛かった。引退した3年生のせいではないのだが、彼女らは見えないところで泣いていた。県大会では開催地区の補助役員ということで、健気に計時や照明の色替えを手伝っていた。
 
 クリスマス公演は県の生涯学習センターで上演した。300席である。出し物は越智優さんの「サチとヒカリ」。下に舞台写真(仕込み中)を載せたが、脚本と違って出入り口を上手1カ所にしてある。
 
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 上手の戸は、教室の戸の寸法を測って、そのとおりに作った。色も実際こんな色である。敷居にレールを打って、戸に戸車を入れてある(片方しか開閉しないが)のでガラガラという感じで開く。上の天窓は開かないが、クレセントが付けてあるのでそれらしく見える。ガラス窓の部分は、透明なアクリル板である。
 
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 写真で分かるように、舞台の板目に対して斜めに建ててある。つまり装置全体が客席に対して平行ではなく、角度を持って建ててあるのだ。こうすることで、上手の出入り口の方が深く、下手側が浅くなる。これで、相談に入って来る生徒が遠くから近くにと移動する感じになる。また、出入り口のところの人の様子が見やすくなる。中央のテーブルにも角度がつけられて、周囲に座った人の重なりを避け、顔の角度をうまく見せることが出来る。
 下の写真(下手から上手を見ている)で、装置全体よりもテーブルの角度が大きいことが分かるが、客席からは不自然には見えない。ホリゾントは使わないので大黒幕を閉めてある。
 
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 下の写真は下手側を見たもの。本当は水場が作れればいいのだが、ストーブのヤカンで湯を沸かしているような感じにしてある(湯をつぐ仕草はポットから出すのだが)。ストーブには電球とグロー管を仕込んであり、地明かりの照明と連動してそれらしく点滅するようにしてある(コードが引いてあるのが見えますね)。火が付いているようで、暗転すると消えるのだから、ちょっと不思議に思う観客もいたかも知れない。脚本では関西地方の設定で、ちょっと季節感が分からないが、ストーブはあってもいいだろう。
 
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