一昨年の定期公演の舞台装置

 舞台装置のことばかりになっているが、もう少し載せてみたい。20年もやっているとたいていのことは試みているので、もしかしたら未経験の方のために参考になる物が一つでもありはしないかと思ったりしている。まあ、そんなにたいしたものではないけれど。
 本当は芝居そのものを見ていただきたいのだが、それはここでは無理だろうから、当面は語れる部分から語ろうと思っている。
 一昨年の定期公演の出し物は劇団青い鳥の「いつか見た夏の思い出」だった。新入部員がたった1人だったときである。下の写真は森のシーン(仕込みが終わってリハーサル中)中央の巨木は新聞紙に描いた物を吊ってある。タッパいっぱいの大きさで、枝が分かれているので、DIY店で買った農業用の網?に貼り付けてある。他に黒く塗っただけの新聞紙も数本吊ってある。これに木漏れ日の照明を入れると、このようになる。結構立体的に見えるから不思議だ。
 
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 この芝居は夏休み前、通知表を配る小学校の教室のシーンから始まる。幕開きに写真下の中央のゲートを通って登場する。このゲートは吊り物で、様々な授業の場面が繰り返されるときには飛ばしておく。階段状に平台を組んであるところを上り下りする。
 森に転換するのは吊り物の木を下ろして大黒幕を閉じるだけだからすぐに出来る。観客は少々驚く。
 
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 下は、ゲートが途中まで上がっているところ。(階段状の部分に一部けこみがまだ貼れていない。)
 
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 下は、部室で前日に搬出の準備をしてあるところ。新聞紙の樹が畳んである。網は糸が細いのでほとんど見えない。右側にある角材とコンパネで作った物は、階段状の部分がくの字になっているので、隙間の部分を埋めるための三角の台である。2個ある。ゲートは会館搬入後に固める。
 
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 もう一度ゲートのある舞台を横から見た写真を載せてみる。ゲートには、部員の子供時代の写真が貼ってある。前が教室になる。階段状の部分は36と46の平台と箱馬で組んであり、ゲートの所では90センチの高さがある(ゲートの後ろはポータブルステージ)。暗転中に動くと転落の危険があるので、端々に蓄光テープを貼っておく。
 
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