あと13日(実質10日)

 地区大会から1ヶ月、本当に久しぶりに通し稽古ができた。ただしナレーターが1人いない。61分20秒。各場面を丁寧に作ってきたのでこうなるとは予想していた。演じる方は思いを込めるのだが、思い入れをすると長くなる。それが必要な部分もあるので、台本をさらに削る。もちろん、余計な?思い入れを除かなければならない部分もある。それで60分59秒におさまるのではないか。あと何回通せるか。
 暗転で役者が袖に入るタイミングで、舞台監督が時間経過を知らせるようにする。「1分おしです」なら残り12分で1分縮めることになるというわけだ。出ずっぱりの役者には、客席後方の音響席からペンライトで合図するようにする。クルクル回して「まきです」など。とにかく時間オーバーは即アウトだから準備が必要だ。
 芝居はほぼ出来上がっているのだが、この通り台詞を言って動いてそれでいいかというと、そうでない。さらに何かが必要なのだ。演者の伝えようとする熱意?や裏方の細心の気配り。そして舞台上に感動がなければ、観客も感動しない。ないものは客席に伝わらない。しかし、その感動が自己満足であってはいけない。難しい…。
 小道具、衣装の細かい物もそろってきている。今日行った履き物店のおばあちゃんが耳が遠くて往生した。生徒の(女の子の)声の方が通じるようだ。この子は、電話インタビューでも相手が高齢のため、耳が遠いのに苦労させられた経験をしているということもある。
 あと13日(実質10日)。稽古中のテンションが次第に高くなってくる頃である。みんなおかしくなる。しかし、これが本番の近い部活の正常な状態である。いよいよなのだ。