劇団めざましどけい ALARM60

 平26年7月19日(土) 18:00開演  19:10終演 (3回上演の最後の回を観劇)
 県生涯学習センター遊学館ホール  入場数50くらい 
 「水平線の歩き方」 作、成井 豊  演出、井上沙織
 
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 3年前の10月に芝居一座「風」さんの公演で観た作品。作品内容に対する感想は、ほぼその時と変わらないので、過去のページを読んでいただければ良い。
 今回は舞台が小さい分、奥行きや高さを作れないのが難点だったか。上手を部屋にして下手を回想(現実)シーンに使っている。それぞれ間口2間半になる。
 中央に客席に直角にドアがあるのだが、正面からは三角の支えの壁が見えるだけで、開閉して初めてそこにドアがあるのだと分かる。
 舞台ではこの入り口の戸の扱いと、室内外での履き物の扱いが面倒になるのだが、この上演でもやはりそれがうかがわれた。靴は、下駄箱があり、シーンによって何足も履き替えて出入りする。母親の霊は裸足で出て行く。
 
 うちの卒業生が2人出演している。母親役と恋人の医者役である。恋人役のS上には、在籍中は割に年配の役を当てるときが多かったので(でも高校生役もあったよねえ)、私も若い役ができるんですと言われてしまったが、今回は実年齢相応に可愛かったですよ。
 母親役のH本は12歳の子を残して亡くなったという設定なので、30歳半ば以降だろうが、この人にも割と上の年代の役を当てていたので違和感はあまりなかった。
 
 演出はおとなしい感じだった。もう少し振幅を付けても良いのでは。弟役が少し浮いてしまった感がある。弟が浮かない程度に全体のトーンを上げると良かったのではないか。
 難しいのは役者の距離感だと思った。一定の距離、間合いを、敢えて崩していく意識が必要だろうと思った。母と息子の距離、もっと接近したり離れたりがあって良いのではないか。
 心理的距離感は、間合いだけでなく、台詞の間でも表せるから、もう少し間を意識したら良かったかと思う。その中で、S上は割にできていたように感じた。
 
 受付にT田、客席のプロジェクター操作に演出補のA目、観客としてY水、O津(金髪だったので驚いたよ)、現役部員のA部そしてS上のご両親がいたので、知った人が多かった。
 K井さんに挨拶されたのでOBがお手伝いかと思ったら、今日はこのホール担当だったのだそうだ。
 学校祭、地区大会ではまたお世話になりますので宜しくお願いします。