啓蟄

 すっかり春で、今日は啓蟄

 まだ雪が多かったころ、家族が庭の椿の下に落ちていた蝶を拾った。それは冬眠する蝶で、家族は蝶を箱に入れて屋内で寝かせていた。最近暖かくなって蝶が目覚め、動くようになっていた。寒が戻って寒かったのでポカリなど与えて様子を見ていたが、昨日放したそうだ。蝶は飛び去ってどこでどうしているか。翅の裏が白く、表が茶色い蝶だった。

 

 旧県庁「文翔館」の前にあった旧やまぎんホール山形県県民会館が解体されていて、もうほぼ形を無くしている。この建物の竣工は60年前である。自分が小学生のころだが、それ以前に県民会館の場所に何が建っていたかは記憶がない。夏休みの朝など、県民会館の噴水にカブトムシなどが落ちて浮かんでいるのだった。旧県民会館の古い備品は新会館に移したのだろうか処分したのだろうか。解体作業は実に静かに行われていた。                               3月8日撮影

                                       

 跡地には新しい市民会館が建築されるようだ。2029年開館予定らしく、あと7年である。自分が生きている間にぜひ見てみたい。1200席の大ホールと300~400席の小ホールができるらしい。なお、同じ七日町大通りに面している市中央公民館には600席のホールがある。

 香澄町にある現市民会館は1973年(昭和48)完成というから、この建物ももう50年経っている。ここの大ホールの稼働率は全国平均を上回る73%だそうだ。自分も随分お世話になった。この土地はもと山形大学教育学部付属中学校・小学校だった。戦前は山形(第一)高等女学校、山形女子師範学校だった。