あきらめかけた時、奇跡が

 ネットの力か、亡き誰かの導きか、堀三也のお孫さんから連絡をいただいた。奇跡のような邂逅に、しばし心が動揺した。

 残念ながら三也の子供は皆さん他界されていて、直接自分の母に会った人はもういないことが分った。しかし、三男の方が生前、「豊島区にいたとき若いお手伝いさんがいた」と話されていたということを聞き、母の存在証明がとれたような気がした。

 三也ご夫妻、子供さんたちと堀ゑいの写真なども見ることが出来た。(残念ながら母の写った写真は無い)

 

 ここ何ヶ月かの努力の成果が得られたわけだが、しかし始めるのがあまりに遅かった。もっと早く、二十数年前、母の生前に三也の子孫と出会えていたら…。

 

 でも人生とはこういうものなのかもしれない。そして人間のつながりとは実に不思議なものだ。