9月新学期制とか

 にわかに9月から新学期にするような話が出てきている。登校できず、授業の出来ない現況があと2ヶ月続いたら、夏休みを無くしても授業時数を確保できるかどうか分からないから、いっそのこと懸案の一気解決に持って行こうというわけだ。各県知事から言い出されているのが面白い。

 今のところ、児童・生徒が登校しないから、県や市の払う学校の電気代、水道代、ゴミ処理費用などは浮いているだろうし、プリント等の紙代も節約されていることだろう(学校で使用する紙の量は莫大である)。いやプリントや問題集も「ゆうパック」で生徒に送るから、あまり減らないかもしれない。郵送費は生徒の自己負担だ。

 いろいろ問題がありそうだが、まず人事異動の時期はどうなるのか? 学年途中に先生が退職したり転勤したりするのか? 退職はとりあえず定年延長すればなんとかなるか? 卒業と進学・就職の時期がズレるのはどうするのか? 授業料は余計に払うのか?

 コロナ後は、リモート授業が一般的に認められるようになり、入院中や不登校の子もネットを通じて授業に参加出来るようになるかもしれない。登校必須ということが無くなるかも。  

 

 9月新学期になると、9~12月が1学期、年末年始休んで1~4月が2学期、5~7月が3学期で、8月はまるまる夏休みという感じになるのか? フリーの1ヶ月は何をしても良いとするか、社会奉仕を義務づけるか、まあ子どもたちに学校を離れさせてみる期間にするのがいいのではないか。

 9月に入学式。修学旅行は廃止して、6月頃に大学入試と就職試験。7月に卒業式かな。部活動の大会は1学期に地区大会(10月頃)、県大会(11月頃)、ブロック大会(12月頃)。2学期(3~4月)に全国大会(インターハイ、甲子園)になるかな。これなら高校演劇の、全国大会が次年度になりキャストが変わってしまうという宿痾も解消されることになるのではないか。

 なんか良さげに思えてきた。今年、演劇の自主公演(定期公演)が出来なかった高校三年生部員も、もう一度機会を得ることになる。

 これまで長い間議論されてきたことを踏まえて、この際決断することが、コロナ後の新時代への社会変化を主導することになるかも知れない。