山形市の料亭、郷土料理店「あげつま(揚妻)」の二階大広間に掲げてある書。
雲動乾坤三祝壽 春生雨露九霞杯
「雲は乾坤を動かす三祝の壽 春は雨露を生ず九霞の杯」と読めます。
漢詩の二句と思われますが、本の詩は今、分かりません。
よく書かれる句のようです。
解釈してみます。
「雲は天地(或いは日月=時間)の間を動き、長寿・富・男子多きを祝福し、
春は雨を生じさせ、天上の美しい杯に注ぐ。」
語釈
「三祝壽」は「華封の三祝」の故事によるか。
「九霞杯」は「九天の雲霞」、或いは「九光霞」によるか。
「九霞觴」なら、音楽の曲名にあるようです。
情景は、幸せな老後、誕生日の祝い酒を飲んで詠んだ、という感じか?
春の空、流れゆく雲は細かい雨を降らし、陽の当たる部分は美しく輝いている。
なお「玄洋書」とあるようですが、この書家については知識がありません。
(ネットで拾った訳)
雲は起り天地を動かして三祝のよろこびとなし、
春は雨露を生じてめでたき九霞の杯を挙げる。