明けましておめでとうございます。
比較的暖かい正月です。
私事ですが、あと3ヶ月で定年退職です。30数年間、長いようですがあっと言う間でした。
まあ無事に勤めを終えることが出来そうなのも、全く皆様のお力添えのおかげです。感謝。
今年は最上義光没後400年である。
雪がほとんど無いことがお分かりでしょう。
昨年も演劇一途の一年だった、と言うと職務怠慢になりますか。教科の授業と分掌課の仕事が第一です、もちろん。
昨年の活動は、2月アトリエ公演。4月定期公演「ギラギラの月」。6月アトリエ公演。8月学校祭上演、9月地区大会、10月県大会と「きょうだい」。12月アトリエ公演。年に7回は本校の活動としてはいっぱいいっぱいだ。これで2月にも冬季公演をするのだからえらい。(なんていうと年50回の上演、それも遠征までして、を実行する置農さんに笑われそうですね。でもほんとにこれが限界なんですよ。)
4月には定期公演だが出し物は未定だ。女性ばかりの芝居というとなかなか脚本がないので毎年悩まされる。あと10人くらい部員がいれば、ケラリーノ・サンドロヴィッチ「すべての犬は天国に行く」なんかやってみたい(本は読んでいない)が、高校生には向かないか。今の人数ではキャスト8人くらいが限度だし、新3年生7人は全員キャストにしたいということだと、ますます脚本選定が難しい。昨年は本当に奇跡的に良い台本に出会った。
大会作品はここ数年間顧問創作で参加している。地区大会落ちも経験したし、ブロック大会も経験した。
顧問創作といっても、現部員をみて書くのだし、部員の力でできていく。部の総合力でできるものだ。
部の総合力には、生徒や顧問の力、さらに生徒の気質というか校風というか伝統もある。
顧問創作には当然ながら作風というか、個性があらわれる。まあ偏りと言ってもいいかもしれない。これらが相まってその学校の部の芝居が出来上がる。
ブロック大会ですばらしいと感じた上演には、各部の個性がはっきり出ている芝居が多かった。もっと言えば、顧問の作風(個性)といってもいい。脚本においては顧問の作家性、演出においては顧問の演出力だ。
横内謙介や中屋敷法仁、原くくるのような天才的高校生の出現もないではないが、一般的には、人生経験も芝居経験もある指導者がいる部が総合力としては優れるだろう。だから、演劇部の普及拡大には顧問の育成が最短、最重要になると思う。
そういう意味では、昨年秋に記憶に変調を感じるほど(大げさ)、のめり込んだ(んだろうなあ)芝居が県大会優良賞で終わったことは、指導する顧問の力量不足ということになる。部員にはもう一度、もっと多くの人の前で上演する機会をもてなくてすまなかった。
秋田で観劇しながら、本校の芝居がこの舞台上で演じられたらどうだったかなどと思わないでもなかった(いやいつも思うのだが)。県大会最優秀賞校だけでなく、優秀校でも優良校でも、この舞台に上げて遜色のないものがたくさんあった、と信じて疑わない。「僅差」というにはあまりに悔しい順位付けではあった。それだけ本県の演劇の底上げがなされたということで、一方では喜ぶべき事であるのだろうが。
というわけで(で?) 3月末で定年ですから、定期公演の指導中に退職することになります。本校で再任用になればいいのですが。まあどうなっても4月末の公演までは面倒みるつもりです。
どなたか、適当な脚本があったら教えてください。