『JOY TO THE WORLD~上田美和、作「トシドンの放課後」より』⑥

 県大会生徒講評委員会の意見

 高校生はどのように感じたのか。各地区の代表者が観劇直後に交わした感想を見てみる。
 当日、ロビーの感想ボードに掲示されたものである。複数の委員の発言が箇条書きになっている。
 およそ発言順になっていると思う。

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 あかねちゃんなりのご褒美が最高だった

 最初のトシドンのシーンから劇中劇の流れに移ったシーンが良かった

 トシドンの放課後をなぜ劇中劇にしたのか?

 劇中劇の部分部分でやり、舞台監督や演出で解説しない方が良かったのではないか、それは観客が受け取ることだと思う

 トシドンの放課後を演じるうえでの心の葛藤を表現したかったのではないか?

 自分のトシドンとの解釈が違って、こういう考え方の舞台もあるのだと思った

 劇中劇でのこういうカットをみせたいというところが伝わった

 高校生があのような演出や考え方は出来ないと思う。大人びていて高校生らしくない

 お手本VTRを見ているような気分だった

 終わり方をあれにするなら、劇中劇でなくてもよかった。でも、終わり方は面白かった

 舞台の裏側をみせることがまた新しいと思ったが、中身が薄い

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