雑感

 学年末考査が始まっていて部活はない。快晴の暖かい卒業式が済んでも、大学の後期試験に向けた指導は続いている。一方、3年生部員の合格の知らせが入ってくる。

 高校入選の準備も同時進行しているので、なんだかあっという間に一日が過ぎる。
 まあ、そうでなくても、毎朝鏡に向かってヒゲを剃っていると、昨日もヒゲを剃ったのがついさっきのような気がする。映画『ザッツ・エンターテインメント』で、多忙な主人公が毎朝鏡に向かい、目薬を差し、「イッツ、ショータイム」とか言う場面が繰り返されていたが、なんかそういう気分になる。

 待ち遠しかった春。雪も見る見る消えて、雨が降る。雪囲いを外すと植物も伸び伸びするような感じだ。草はしっかり生きているので、暖かい日は草取りをしたい。お寺さんが、この時期に取っておくと後が楽だと言うので。でも雨樋から浸透桝につなぐパイプをなおすのが先だな。繋がっていないのだもの。
 少し掘ってみると木の根が地表すれすれに這っている。邪魔なので取るが、やっぱり植物のすごさを感じる。これだけ根を張っているから、夏に勢いよく生長するんだろうなあ。

 テスト休みに入って定演の準備が停滞している。これは高校生だからしかたがない。
 チケット用紙を買ってきて自前で印刷するのだが、作成者と印刷者のPCが違うので、同じフォントが出ない。同じプログラムをダウンロードしているはずなのだが。2ヶ月前に招待状(招待券)を出したいと思っていたのだが。

 4月からも同じ勤務先で再任用されるのか。そうなっても、教諭でいられるのはあと1年である。その後はどうするのか。免許を持っている教員の仕事しかできないので、常勤・非常勤の講師か、産代、病代でのピンチヒッターをするんだろうなあ。我々の年代は免許の更新が不要なので、もう死ぬまでできるのである。需要があればだが。

 新入生から定員が1クラス減になってしまう。40人減が各部活の人数にどう影響するか。教室は1室空くので、一部に装置などの物置スペースがいただけるかもしれない。

 大会に向けての作品を考えているが、次第に柱となるものが見えてきたようだ。これまでいろいろ考え、バラバラに思いついていたことが、一つに向かってまとまり、ああこれが言いたいことだったのかと腑に落ちるような気持ちである。が、おおよその流れだけで、場面も台詞もまだほとんど無い。塑像なら針金の骨組みに粘土で肉付けをしていくような作業が始まる。