山形演劇鑑賞会第344回例会

 平成26年7月30日(水) 18:30開演 上演時間2時間と少し(計時忘れた)
 山形市中央公民館(アズ七日町6F)ホール
 「素劇 あゝ東京行進曲」 原作、結城亮一  脚本、藤田 傳  演出、関矢幸雄
 劇団1980
 
 素劇と称するが、中割を閉め黒い背景、黒い地がすり、2間×1間半の黒い台の上を中心に、17人(女性5人)が黒い服装で全てを演じる。少しの布とロープ、18個の黒い箱等を用いて山から線路を走る列車からビクターレコードのロゴマークまで作ってしまう。これがスピーディーに変化する。かなり年配の役者さんも多いのだが、歌も歌うし(とてもお上手)、なかなかハードな感じである。
 
 昔懐かしい(昭和初期、戦前だから自分の知るはずもない時代なのだが)歌謡曲歌手、作曲者、作詞者が大勢登場する。天童市出身の佐藤千夜子の一生がメインである。明治末に生まれ、一世を風靡したが、1980年代に忘れ去られたように亡くなった。
 
 戦地の慰問に向かう客船が沈められ、救助されてたまたま戦艦大和に乗艦、唯一大和に乗った女性となった。山本五十六と会い、甲板で水兵たちに歌を歌って聴かせる。
 
 地元県出身の歌い手の話で、原作を書いた人も地元の人なので親近感はあった。表現の仕方も面白く観られた。