平成26年6月2日(月) 18:30席詰め後開演 20:55?終演 途中休憩15分
山形市民会館大ホール
長編小説の舞台化。栗原小巻主演。
舞台は緞帳開いている。中央奥に高さ2㍍、幅2間ほどの橋。その上・下に階段。途中で折れて前に下りてくる。橋の下は部屋の壁、奥に出入りする。その左右には椅子とデスク。前は広い部屋。中央にテーブルのような腰掛け(最後には棺に見なされる)。これらを使い分けて、いろんな屋敷、それぞれの登場人物の部屋を表現する。
黒い地がすり、セットもほぼ黒く、ホリゾントもあまり使用されないので全体に暗い印象が強い。話の内容に合っているのだろう。美術は石井強司。
栗原小巻が衣装のデザインもしている。
長編小説の舞台化の弊として、断片的なシーンの羅列になってしまっているのではないか。したがって、そこには登場人物の心理の深さは見えて来ず、表面的な台詞のやりとりと、それらしい仕草しかないようにも感じた。ヒロインへの感情移入も不十分で、なんとなく不満の残ったことであった。