通し

 県大会事務局からチケットとポスターが届いた。ポスターはちょっとおとなしい図案。入場無料なので、チケットと言っても「パンフレット引換券」である。
 
 久しぶりに通し。58分50秒。前半が緩く、途中からまいた。地区大会後、台詞を少しカットし、少し加えてあるが、時間的にはあまり変わらない。衣装替えなどの時間は安定している。
 少し変えて良くなった部分と、あまり変わらない部分がある。全体的評価は75点くらい。まだ足りないが、あと1週間だ。アドリブが強すぎて、台詞よりアドリブの方を聞いてしまう。台詞だけで、体が語っていない時がある。どうしても口が回らない所がある(台詞を変えるべきか)。
 
 見ていて短く感じる。それは、これしかエピソードがないのか。これしか言っていないのか。あと30分くらいあったらもっと分かるんじゃないか、というような感じだ。60分だから、それに見合ったことしか入れられないのだが。
 何10回も見、聞いていると、見過ごしていることも多いが、生徒演出やその他の部員が適切に指摘してくれているのでずいぶんと助かる。
 
 来週は酒田出張もあり、あまりついていられない。明日明後日が正念場かな。
 
 
 装置を作っていてどうしても上手くできない理由の1つに材料のゆがみがある。細い角材や薄い板は、ゆがみが出て、カンナで削るわけにもいかないから、計算通りに合わなくなることがある。今回は1×4の板(パイン材)がゆがんで(ねじれて)障子がうまく滑らなくなった。この曲がりを逆に利用して作ることもあるが、今回は困った。
 
 
 3年生部員から、『こぶたとチャールストン』の舞台写真を欲しがられたが、スチルはない。ビデオからキャプチャーして渡した。結構良い絵に見えるものもあるので、ちょっと載せてみようと思う。地区大会では2年生キャストの1人が事故で出場できなくなったので、その直前、学校祭の舞台から。
 
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 ある日、世界中で生まれる子供が、ほとんど皆ブタ顔になるという事態が発生するところから始まる。母親たちは最初は絶望するが、みんながそうだと知るや、気にしなくなる。
 
イメージ 2 右端だけ人顔赤ちゃん
 
 怪しげな宗教家が現れ、ブタ顔の子を「新人類」だと礼賛する。この宗教家は初めはブタ顔を排斥する主張をしていたが、途中から変節して、ブタの付け鼻、付け耳で説教する。
 
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 子供たちは成長し幼稚園児となる。人間の先生はブタ顔の子を嫌がるが、子供たちは逆に人間の先生をバカにする。
 
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 子供たちは小学生になる。やっぱり人間の先生をバカにする。
 
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 中学生になったある日、子供たちは次々と頭がサナギになる奇病に罹り始める。
 
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 しかし、すぐにサナギは取れ、人間の顔になる。
 
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 結局10代半ばでみんなが人顔になってしまう。人生の一時期だけがブタ顔になるように変わったに過ぎず、ブタ顔が新人類というわけではないのだった。
 こんな話に「人魚姫」的な悲恋話が絡んでいる。テーマは偏見と差別…。
 
 
 読んでみたい方は、「高校演劇脚本」の書庫を開いてみてください。