170909雑感

 朝晩はめっきり涼しくなって、秋の気配が強まっている。
 あと半年で41年間勤務したこの職業も終わりであるが、まだあまり感慨はない。片付けるべき物が山ほどあるが手つかずである。大半は捨てて良い物だろう。演劇関係のポスター、チラシなどが結構あるのだが、地域のアマチュア演劇の資料としてとっておいたら良いのかどうか。持っていても生かしようがないのでゴミにしかならないかもしれない


 北朝鮮が核弾頭の大陸間弾道弾ミサイルをほぼ手に入れた状況で、少し妄想してみた。
 北朝鮮ICBMアメリカを攻撃する。アメリカは迎撃するが、1発だけ失敗し某都市に着弾する。水爆の威力は大きく、某都市は壊滅する。当然アメリカも核で反撃し、平壌以下、北朝鮮の都市はほぼ消滅する。中国やロシアは手を出さず、日本はかろうじて迎撃に成功して事態は沈静化する。
 かくしてひとつの教訓が実践された。「他国を核攻撃した国は必ず核攻撃を受けて甚大な被害を被る」と。アメリカが72年間猶予されていたこの教訓が実現し、この大きな犠牲の上に、世界は本気で核廃絶に向けて動き出す…。

 しかしこのような妄想はあり得ないことで、世界はますます国家とISのような非国家組織が入り交じる状況になっていくかもしれない。グローバル化が宗教や文化を地域から世界に拡散させている。その場合は国家間の牽制が無効で、ISなどが核を持つ事態になったらかなり厄介だろう。
 UN国際連合は形を変え、第二次世界大戦戦勝国の世界支配は終わり、新たな世界秩序に向かって何かしらの変革が必要になる時が来るかもしれない。

 しかしこれもまた日本人的な考えに過ぎず、大陸のように民族・文化・国家が興隆衰退を繰り返し、征服・滅亡が繰り返された歴史を身をもって知らないからこその妄想なのだろう。
 核を越える、あるいは核を無力化する「非攻撃的兵器」を生み出す技術革新が、日本や世界の安全を確保する道かもしれない。