平成28年4月30日(土) 15:00開演 (開場は14:30)
山形市中央公民館(アズ七日町6階)ホール 入場数 416人
『カモノハシの弓』 作、MaRu 潤色、山形西高演劇部
上演時間およそ90分
パンフレット表紙
たくさんのご来場、本当にありがとうございました。
昨年の300人から一気に100人以上増えるという事態に、用意した400部のパンフレットがなくなり、最後の方ではパンフレット無しで(入場料半額で)入場していただきました。前売りが260枚を越えた時点で増刷をするべきだったのかもしれません。
幕が降りる際、なかなか拍手が起きず、最後の方で大きな強い拍手が始まり、何秒も何秒も続きました。2月にシベールアリーナで名取北さんの上演後に起きた拍手に近かったと思います。
拍手がなかなか起きないが起きると激賞になるという現象は、観客が芝居に呑み込まれ、その世界から抜け出すのに時間がかかる時に起きるようです。何度か経験しました。
異世界ファンタジーにアクションの味付けというエンターテインメント作品ではありますが、登場人物にリアリティーがなければウソにしかなりません。立ち回りをしてもその剣の一振り一振りに互いの意志や感情がこもっていなければウソにしかなりません。佐藤氏の指導もそこが徹底していました。
アンケートの一枚に「剣の振りに思いが込められていた」と書かれていたのはまさに本懐でしょう。
目の前の台本の示す世界を舞台上に現出させる。そのために今彼女らが出来る精一杯のことを全力でやりきる。その潔さ(純粋さ)が高校演劇の真骨頂でしょう。そして120年近い伝統の中で培われてきた本校生徒の底力なのでしょう。誉めてあげたい。
パンフレット裏表紙
3種族の反目する世界。他種属を人間扱いしない差別の世界。その中で若者たちが偏見と憎しみを乗り越え、互いに理解し合い、憎悪と復讐心ゆえにもたらされる破滅から世界を救う。
3種族のエンブレムは美術部の生徒に作成してもらった。パンフレット表紙も。
3種族のイメージカラーを投射している。
各紗幕に3本(3色)のパーライトを設置。場面によって色を変える。
紗幕は巾1間で、振り落としになっている。短くて舞台面から浮いているため、落下音がしないように下にパンチを敷いている。最後の場面で3色の紗幕が落下し、反目の解消を暗示する。
ポスター