平成25年9月21日(土) 17:30開場 18:00開演 20:01終演
「OUGON JET (黄金ジェット)」 作、佐竹悠哉 演出、加藤鈴鹿
山形大学の演劇サークルが創部20周年を記念してOB・OGの参加を得て準備した公演。
お疲れさまでした。
明日も公演があり、ネタバレになるかもしれないのでご注意。
「2025年。人類の絶滅を避けるため、人工知能はロケットに少数の人類を乗せて打ち上げた。」
「2105年。しかしその計画は失策と呼ばれていた。佐賀芳光とヨナは2013年に向かって旅立った。」
「2013年、夏。喫茶「ゴーギャン」を営む姉・木綿子のもとに帰ってきた弟・鉄男。鉄男の体は、“逆ドロロ”の状態になり始めていた。」
以上がパンフレットにあるSTORY紹介の文章だが、時間が前後するので、なかなか理解が追いつかなかった。さらに、旧約聖書のヨナ記が重ねられているし、独特の世界観(宇宙の始まりから終わりまでのすべてをシミュレーションできれば、あらゆる可能性が存在する)もあって、難解である。
登場人物も多く、その関係を把握するのも大変だ。
結局、100年後の人類はどうなるのか? 「死なない人間」へと変化していくのか?
ヨナはアンドロイドという設定で、今うちがやっている作品にどこか似ている感じもある。
佐賀の部分で、会話の中に独白(そのとき僕は~だった、など)が混ざって成井豊っぽい所があったけれど、他は普通に会話していた。やや危ういネタもあって、うちの生徒も観ていたからちょっと気になったりした。
プロジェクション・マッピングを使用し、映像や字幕を投影。そのスクリーンとなる寒冷紗の幕を引き上げる工夫もされていた。このホールは天井があって、飛ばすことが出来ないからだ。
緞帳の上げ下げ無し。装置は、高さ140㎝くらいの土手があって、下手にやや低い、高さ120㎝くらい、幅1間くらいの部分とそれに続く5段の階段(上手方向に降りる)がある。台上と下で場面を分ける。
上手に喫茶店のカウンター(高さ90㎝くらい)と椅子2脚。カウンターにはコーヒーメーカー。下手に丸テーブルと丸椅子数脚。
いい役者さんが多い。既成の脚本をしっかり演出、稽古して上演してみたらいいんじゃないかと思ったりした。
うちの卒業生が担当した衣装も良かった(手前味噌)。