明日仕込み、リハーサル。明後日本番。

 朝はずいぶん涼しくなった。暑くて暑くて何もする気が起きなかったが、ここ数日、ようやくあれこれできるようになった。
 明日は学校祭の仕込みとリハーサルだ。会場は市民会館大ホール(1200席)。観客は全校生徒720人と職員+生徒の保護者。

 10年ぶりに生徒創作で大会に向かう。高校生が書いて高校生が演じる高校演劇を模索したが、なんとか形になったのではないかと思う。作者と演出が別々の生徒で、作品理解を共有するのが大変だったかと思うが、他者による解釈という一段階を経て、作品もより分かりやすくなったかと思う。

 芝居らしくなったのはここ1週間くらいで、2週間前くらいは呪いがかけられたように動けなかった。教室が舞台なのだが、皆机にへばりついて動かない。それで台詞をやりとりするからなんとも味気ない。演出もどうしたらいいのか悩んでいたようだが、少しずつ動きを考えていった。ある程度動きが付くと急に面白くなった。場面の意味がはっきりしてきて、芝居全体が活性化した。役柄に深みが出、芝居全体のトーンが統一されてきて流れがはっきりした。生徒は演出の醍醐味を経験しただろう。
 ただ1度の通しは、52分弱だった。
 
 明後日の本番は観客が身内ばかりだからきっと受けるだろう。問題は来月中旬の地区大会だ。こちらは全く反応が変わる。コンクールだから観客(他校部員)の見る目がシビアになる。
 役者の演じる役柄に、観客が愛着を持ってくれるようだと成功だと思う。
 本校の教室を再現した装置も、かなり良く出来た。大会に向けてもっとやることはあるが、とりあえずは学校祭に向けては良しとしよう。ご苦労様でした。