学校祭上演終了

 雨。霖雨というのか。暑くても何もしないが、雨でも外出が億劫で何もしないというのは、これは生来の怠け者というしかない(呵々大笑)。

 学校祭上演は本編54分くらい、キャスト・スタッフ紹介5分くらい。60分におさまった。キャスト・スタッフ紹介は定演ではやっていたが、学校祭では初めてかと思う。最後のかけ声は学校祭盛り上げの一助になったかな。
 作者と同じ学校で生活している生徒たちの反応は、共感を呼んですこぶる良かった。おもしろがって、楽しんでいただいたと思う。部員に「今までで一番良かったよ」と声をかけていく生徒たち。うーむ、昨年までの顧問創作はいまいちだったのか、などとひがんでしまう自分がいるが、観客が高校生であることを考えれば、生徒創作の内容や台詞が観客自身の現在に響くのは当然のことではある。
 高校生が感じているもやもやを実体化して見せる。大人にしてみればそんなものは未熟の故と割り切れるのかも知れないが、今現在高校生である本人には切実な問題である。そこがやっぱり違うのだろう。高校生が書いて、演じて、観劇する。閉じているような気もするが、これで成立するのが「高校演劇」の大部分なのかもしれない。傑出した顧問の創作が高校生の若さを生かして生まれた舞台も素晴らしいが。

 生徒創作への転進回頭の試みは一応成功したのだろう。部員一同よくがんばった。
 ただ、これからは合同発表会という名のコンクールになる。そこでどう(大人の審査員に)評価されるかはまた別の事になる。

 キャスト以上の人数がスタッフとして活動している。装置、小道具、衣装メイク、音響、照明など各自が全力を尽くして舞台を作っている。舞台監督もマネジメントをかなり任せられる。
 多くの部では一人でスタッフとキャストを、あるいは作者と演出、役者を兼ねる(兼ねざるを得ない)場合が多いと思うが、全部別々というのが理想的ではないか。そうすることで二重三重の客観性が得られるというか、具体化の過程が複数あるのが良いのではないだろうか(人数がいるからできることですが)。

 3日ほど休んで、また大会に向けた活動が始まる。他の学校の部もがんばっているだろう。いろんな芝居を観られるのが楽しみである。


 2月の合同公演については、今交渉している県外招待校の参加可否が10月にならないとはっきりしないので保留状態だが、是非参加してほしい。あるいは12月下旬に行われる東北大会で素晴らしかった部を招待することも考えている(交通費がかかるので近隣県になるでしょうが)。もちろん地区内の部で参加してくれるところがあれば歓迎しますのでふるってご応募ください。細かい所は9月3日の顧問会でお知らせします。