平成25年度村山最北地区高校演劇生徒講習会

 平成26年2月11日(火) 建国記念の日 9:30~15:30  晴、無風なれど寒気強し。
 東根工業高校(東工会館、各教室、多目的室)
 講 師  成田 健 (俳優)
       清野 和男(NPO法人かがやき)
       高橋 研 (T.F.AQUARIUS.LLC) スタッフ班担当
 (キャスト班指導)
        近藤 信司(村山地区顧問)
       木戸 恵美(最北地区顧問)
       木口 隆一(山形地区顧問) 
 
 昨年は開催されなかったので2年ぶりの講習会。自分は3回目の参加になる。今年は会場の高校が再編成のために閉校し、校舎も解体されるので見納めである。かつて26年前に勤務していたのだが、校舎もずいぶん老朽化したなあと痛感する。あのころ新築だった体育館は残されるそうだ。
 
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 講習内容は成田氏の用意した課題で、「架空の職業」5業種のCMを作り、短い芝居を作るというもの。その業種は、「秒針音楽師」・「三色巻紙配達人」・「選択士」・「時間管理人」・「ひらめきランプ交換人」である。
 自分は「選択士」の班を担当した。大まかな説明になる文章を与えられるが、台詞があるわけでもないものを正味3時間くらいで作るのだから大変だ。CMは、1分以内で班全員が登場するという条件付き(キャッチフレーズも必要)。あと2分で「最大の試練」が生じ、それを克服するということも付いている。
 8校から、初対面の10人(女子のみ)が集められてできた班である。自己紹介、説明の文章を読むことから始まって、生徒中心で芝居作りをする。指導する方は短時間で生徒の特徴を把握し、各人の思いつきがまとまっていく過程をサポートしなければならない。ファシリテーションと言えるかも知れない。
 自分は、台本があるものを演出するのにはいささかなりと慣れているが、こういった速成のエチュード形式での作り方には不慣れである。かなり不安ではあったが、生徒部員は面白い発想とキャラクターで頑張ってくれた。終わり方は指導者のアドバイスが強くなってしまったが、時間がない中では仕方があるまい。映画「どですかでん」中の渡辺篤藤原釜足のエピソードを援用したのだが、さすが成田氏から気づかれてしまった。
 また、教室の時計が30分遅れていることに気づかず、余裕こいていたら稽古が尻切れになって最後の締めが未確定なままぶっつけでやる羽目になった。
 発表では、案の定ラストがそろわず、やり直しをしたため時間オーバーし、4分かかってしまった。
 でもまあ「選択士」のCMと、その職業の本質を発信することはできたんじゃないかな。
 他の班の発表もみなそれぞれに面白かった。記録ビデオを後日いただけることになった。
 
 初対面の高校生相手に指導する経験はとても勉強になる。他地区まで出て行く甲斐はある。もし村山最北の先生方が競って指導するようであれば自分の出番はないのだが、皆さん遠慮されるので貴重な機会をいただけているのだ。
 このあと生徒懇親会があったが、自分は山商さんの公演を観るために早々に帰らしていただいた。
 
 皆さんお世話になりました。大変お疲れさまでした。楽しかった。