28年度県高校演劇生徒リーダー研修会など

 2月11日(土)・12日(日)、山形市内の旅館仙台屋において、福島県立大沼高校の佐藤雅通先生を講師に迎えて行われた。生徒30人が参加。1泊2日。市内の生徒は通い。土曜の夜は大雪。

 脚本の書き方という内容であるが、30分で5分の芝居を作り演じるという「エチュード」もある。この作り方(発想の仕方)にミソがある。
 しかし、なかなか高校生にはできない。「コント」は作れるのだが、「芝居」にはならない。
 「家族」を演じるのだが、祖父母・父母・兄弟姉妹の役割を決めてみても、パターンとしての役割でしかなく、その個性や人間関係、家族の来歴などがリアリティーをもって浮かび上がらない。
 観念的な操作でこしらえるのではない、というところがミソなのだが難しい。ある小さな事実、経験から出発するのだが、その時の感情を大切にするのではなく、どうしても極端な現実離れした設定に流れがちである。そのために、見ていて笑えるかもしれないが、芝居を見た気にはなれない。
 顧問も指導者研修会という名の下に、このエチュードに3班が挑んだ。いずれもユニークである。
 顧問がエチュードをやりたがらない県もあるそうだが、今回吾が県は割に気軽に参加していた。
 詳しい内容は書けないので、ぜひ佐藤先生を講師にお呼びして聞いてください。

 夕食を兼ねての顧問研修は貴重な交流の場である。他地区の様子、部員減少、廃部、ひいては地区大会存立の危機まで、県内高校演劇のおかれている状況は厳しい。山形地区だけが10校を超える規模を維持している。
 来年度(といっても今年の秋)県大会開催地区になっている置賜は、置農、高畠、米沢中央の3校のみなので(伝統ある米沢東も放送部と合併し、そちら主体になってしまったようだ)運営は大変そうである。そして12月には山形市民会館で東北大会を開催するのだが、開催地区は山形、運営の主体は最北村山地区という変則的な態勢なので、実働部隊として山形地区の顧問・生徒が動員されるのは間違いない。6年前(大震災の年でしたね)は、出場校であるとともに、舞台統括などという役割だったが、今回は4月から教員しているかどうかも分からない状態だし、もう歳なのであまり仕事はしたくない。作品は書くつもりなのだが…。

 佐藤先生が審査結果に憤慨して県大会閉会式をボイコットした話(ブラックバード事件?)をお聞きする。自分はおとなしくてそこまでする勇気?がないので、これまでいくら自信作を評価されなくて悔しくても、仕方ないと思って黙って審査講評を聞いている時が多かった(ブログを始めてからはここで愚痴るようになったが)。いや、すべからく自己主張はすべきですなあ。