「見上げてごらん夜の星を~ミュージカルこそわが人生~」
チラシの右側の小さな写真を見れば分かるが、幅3間ほどの巨大なピアノのセット鍵盤の上、斜めに開いた天板の上、さらに逆さまになったピアノが重なっていてその上を移動する。それらが全体に八百屋舞台になっている。ピアノの後方、奥に6間幅で演奏者たちの入るスペースが作ってある。その上はパネル。全体に黒いところに白く音符をモチーフにした柄が入っている。中央1間開いていて出入りする。最上部にもピアノがあって、作曲家が仕事をするときに使う。全体にかなりの高さになる。
左の大きな写真は定時制高校のイメージであるが、実際の舞台ではみなほぼモノクロの今風の衣装である。
ストーリーは、CM曲の仕事ばかりしている作曲家(いずみたくがモデル)の所に、ミュージカルの仕事が舞い込む。そして名曲が生まれるまでの苦闘。平行してそのミュージカルのストーリーが進行する。
小学生の女の子が出演していて、この子が実に可愛くておしゃまで、良いところをさらっていくのが良かった。
いずみたくの歌が本当に心に染みる。音楽の歌の力が強く感じられる。何度か歌われる「見上げてごらん夜の星を」に涙してしまった。
終演後、会館出口で俳優さんたちが立って見送るが、みんな握手して行く。「どうか芝居を好きになってください」「また見てください」など、1人1人に声を掛けてくれる。
以前の記事に書いたように、かつて自校の演劇部とミニミュージカルを作った、思い出のある劇団である。かつての役者さんとはもうすっかり違っているのだろうが、懐かしい思いが強く甦ってきた。
歌もいいなあ。ミュージカルも楽しいなあ。