通し

 通し。60分9秒。装置転換や人の出入りを考えると、広い舞台ではもう少しかかるはずだ。ギリギリである。しかしもうこれで行こうと思う。地区大会で59分くらいで、それからずいぶん削ったのに時間が伸びている。台詞の量が減っても時間が減らない。テンポは悪くなかったので、間延びしたわけでもない。つまりこれは、ちょっと理解してもらえないかもしれないが、大半の場面で演技を細かく作り込んだせいである。 (でも本番はもうちょいテンポを上げないと恐い。)
 顧問の採点は78点。まあ、斜めから見ていたし、ちょっと緊張して目を閉じたりしていたので確かな採点ではないかも知れないが…。あと7点で合格点か…。何が足りないのかと聞かれても、今は何だかよく分からない状態の自分である。こんなんでいいのか?
 Kさんがわざわざ来て通しを観てくれた。地区大会の審査をしたので県大会本番も観たいが、当日は仕事で鶴岡に行けないから、とのこと。「へこまない程度にお願いします」とことわって感想などを頂戴する。生徒も質問などしたりする。客観的に観ても、地区大会よりは良くなっているらしい。安心する。いくつかアドバイスもいただく。生徒はうなづいて聞いていた。本当にありがとうございました。
 明日は最後の稽古、そしてスタッフ会、荷造り。明後日は授業を受けて、放課後にトラック積み込み、出発。鶴岡に前泊する。気持ちが乗ってきているのでこのまま行ってほしい。今日第三者の視点から観てもらったことが良い刺激になってくれればいいと思う。
 昨日倒れていた子が(顔色は悪いが)元気そうに芝居していた。あとは、本当に、去年のような直前のアクシデントがないことを祈るばかりである。