明日は卒業式

 もう一昨日の朝になるのか、-9℃以下まで冷えるという、めったにない寒さだった。明日は昼は+8℃まで上がるという予報で、卒業式にはいい天気になりそうである。
 今日はその予行をし、一通り練習したのだが、やはり合唱が良い。国歌、校歌、仰げば尊し、螢の光の4曲を歌う。仰げば尊しは1番を卒業生が、2番を在校生が、3番を全員が歌う。女子高の歌声は実に清らかである。
 
 卒業する部員たちに、自分たちの上演した舞台のDVDを焼いてやるつもりで(その都度何枚かは焼いていたので持っている人と持っていない人がいる)希望を取ったが、あまりに膨大な数になるので嫌になって止めた。代わりにヤフーボックスに入れて、そこから各自ダウンロードしてもらうことにした。50GBまで入れられる。これまでDVD作成ソフトで読み込んでいた分は、すぐにPCで見られない形式になっていたりして、今すぐ全部入れるわけにはいかないが、このボックスのURLさえ伝えておけばいいわけだ。もう、媒体無しで直接データを送るのが普通の世の中だと知る。
 そのうち1000GBまで増えるようなので、いっそ撮り貯めた全ての公演のビデオを入れてしまおうかとも思う。
 
 部活は休止しているので暇である。定演で上演する作品の登場人物とモデルとなっている人たちの生年月日・出身地を調べてみた。結果は以下の通り。
 
 萩野素子(萩尾望都)  昭和24年5月 福岡県大牟田市
 竹本ケイ(竹宮恵子)  昭和25年2月 徳島県徳島市
 山西恭子(山岸涼子)  昭和22年9月 北海道上砂川
 大山弓枝(大島弓子)  昭和22年8月 栃木県大田原市
 山本美代子(山田ミネコ) 昭和24年7月 神奈川県
 増田典子(増山法恵)  昭和25年?月 東京都?
 坂口靖代(坂田靖子)  昭和28年2月 大阪府高槻市(→石川県金沢市
 
 彼女らは舞台となっている昭和43年12月には21歳~15歳(坂田靖子はポスト24年組)という年齢である。今の高校生が演じて無理のある年代ではない。むしろ、大人が演じるよりもいいかもしれない。
 山田ミネコが思ったより若いのに驚いた。台本を読むともっとおばさんに感じる。デビューが早かったせいかもしれない。
 
 ついでに月の朔望を調べる。昭和43年12月9日が朔、12月23日が望。これだと、ラストシーンで満月を出してもおかしくないが、出すかどうかは照明さん次第。
 部室の黒板には、3億円事件犯人のモンタージュ写真が貼ってある。徐々に作品世界に誘おうという雰囲気作りである。
 
 当時の少女マンガについては、自分と同年代の女子大漫研出身者で力強い助っ人がいるので、そのアドバイスを受けている。彼女も大泉サロンに行くことを夢見ていた1人である。