劇団めざましどけい EXTRA-ALARM

 平成23年9月2日(金) 18:30開演 20:00終演
 県生涯教育センター遊学館ホール  入場料500円  観客数40名弱
 『ヨーゼフという名前の亀』 作、佃典彦  演出、伊藤由香
 
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 山形大学演劇サークル「めざましどけい」の公演。
 幕開いている。平台の高さ、幅4間・奥行き2間くらい。その上にパネルが立ててある。上下が斜めに開いているが、舞台から立つパネルと高さが同じにしてある。板壁のようなよごしがしてある。下手にドア。ドアの上の線に鴨居のようなラインがずっと入っている。部屋としては寂しい感じのセット。
 アパートの1室。奥に流し台がある。前に白い布をかけたテーブル(コタツ?)があり、その上にミシンがある。出入りはドアからだけ。後で上手のパネルに穴があき、隣が覗けるようになる設定。
 暗転中にパネルの後ろに、上からスクリーンが下りてきて、プロジェクターで章題を投影。背景は黒幕。最後のシーンではパネルが倒され、ホリゾントを使用。幕切れには雪が降ってきたが、すぐシルエットになって雪当ての明かりがなくなったので少しもったいなかった。
 
 照明は、ローソク?をともす場面で、その明かりを客席からあてていた。役者が前を横切るのでパネルに影が出ていた。シーリングについては、前から感じていることだが、ムラがあって、2人並んで立っているのに1人の顔は明るく、もう1人の顔は暗い。どうしてなのだろう?
 
 2人の男がアパートの2階で巨大な亀(ヨーゼフ)を飼っている。しかし、あまりに巨大であるためアパートは傾き、倒壊寸前。餌も野良猫などを与え、糞の処理も大変である。なぜこんなことになったのか? なぜこんなことを続けているのか? 不条理である。
 妊娠した女が入ってきたり、大家の孫娘が来たりするが、前半意識が飛んでしまった。台詞が単調な感じ。大きな声で言っているのだが、どれも同じように聞こえてしまった。そのため、孫娘の語ったはずの「ある家族」の過去のいきさつが分からなかった。男の1人がその家族の子供だった。夜逃げして捨てたはずの亀に10年後くらいに再会してしまったらしいのだが…。
 亀は男を襲ったり、人間を食ったりするようになる。アパートは取り壊す予定という。しかし男たちと女は拒否する。女は亀の子どもをやどしているのだという! やがて女はタマゴを産み、壊されたアパートの部屋で男たちが交代でそれを暖める。命の鼓動を聴きながら…。
 アパートはスッポン料理店に改築され、亀はその看板として残され、男と女は飼育係として採用されることになるらしい。
 
 後半は集中して観たつもりですが、よく分かりませんでした。後半男の1人が胃薬の代わりに睡眠薬を与えて亀を冬眠させてしまうところは、毒薬を盛って殺したのかと思ったが、そうではなかった。
 
 うちの部員2人も部活後、急いで駆けつけてきたので、明日感想を聞いてみよう。
 
 
追記 部員に聞いた感想(アンケートにも書いたと思うが)
 おもしろかった。斬新だった。前衛的だった。卵を産むとは思わなかった。
 
 亀は、男(子ども)が洗面器に入れて飼っていたのを、夜逃げ後は大家のばあさんがめんどう見て育てていたのだ、とのこと。