冬のライオン

 演劇鑑賞会例会。幹の会+リリックプロデュース公演。3時間(途中休憩15分)の大作。平幹二郎、麻美れい。9列目で観劇。廻り舞台を使っての2幕9場。登場人物は7人だが、これが打打発止の騙し合いをする。何が本音かわからない。2幕でようやく落ち着いてくるが、見えてくるのは夫婦の姿。子供達が大きくなり、紆余曲折の中で愛情はとっくに冷め、互いに傷つけあった末の末に到達した不思議な理解の境地。…これは一般の夫婦にも垣間見られるものではないですかね。いたく身につまされた次第。
 膨大な台詞の応酬によってつくりだされる世界。それを可能にする、すさまじい役者の力量。これがプロの芝居なのでしょうねえ。高校演劇とは別物であるという思いが深い。
 …疲れのせいで、1幕はずいぶん寝てしまったけれど。