春、実感。雨も冷たくない。

 板東三津五郎の訃報をニュースで見る。これからなのに惜しい。3年前になるか、「芭蕉通夜舟」の舞台を思い出す。ご冥福を祈ります。

 いずれにせよ、世は春である。雨だれのように雪解け水が軒から落ち、樋を伝って流れている。緩んだ屋根の雪がたまにドスンと落ちる。地面が広がり、乾いてゆく。やがて草も出るだろう。もう花を咲かせた庭木もある。新たな年の始まりだと実感する。

 一昨日、昨日と2年生は模試。部活はなかったが、1年の演出・助演出・舞台監督と4時間以上部室で話をする。台本の矛盾点というか、辻褄の合わないように思われる部分について検討したのだ。
 今日は2年生も含めてその結果を告げ、さらに検討した。結果、一部の設定を変え、台詞も変更することになった。台本に変更を加えることについては、依頼した部員が作者から了解を得ている。
 作品の世界観が整合性を持ってくると役者も観客もずっと理解しやすくなるだろう。
 前半の山場はうまく出来ていて表現もし易そうだが、肝心の全体のラストシーンでは、作品世界の謎解きがごく少数のキャストの長台詞でなされてしまう。そのために、読んでは分かるのだが、舞台で演じてどう表現したら盛り上がるのかが難しい。そのへんもいろいろ皆で考えた。

 明日で試験前部活は終了。学年末考査と高校入選とでずっと休みである。
 その間に、暇があれば舞台に出す「実物大の飛行機」でも作ろうかと思っている。部費会計の〆と監査もやらなければ。