一昨日は雨で、昨日もわりと涼しかったが、今日は暑い。

 集団的自衛権の限定的な行使を容認する閣議決定がなされた。
 
 その前後、首相官邸前などで抗議行動、デモなどが行われた。
 田舎にいる者としては報道で知るしかないわけだが、写真を見ると、その中にいろいろな色・形の旗、幟がある。
 社○党の前党首の官邸前での演説には、当然ながら労組(教組も)、大学自治会の旗が多い。だが、中に黄色に「…社会主義」と書いてあるのが気になっていろいろ見てみたら、「民主主義的社会主義運動 MDS」という団体らしい。ネットでその綱領などを見ると、国際資本主義に対抗して、協同組合を作れみたいなことが書いてあるので、サンジカリズムなのかと思ったが、新左翼構造改革派(中身は知らない)の流れだという。サッカーボールに何か描いてあるプラカードもこのへんのもののようだ。
 
 ZENKOという団体の旗もある。全国交歓会だったか。反戦平和の団体なのか。
 虹色の旗があって、まさか生協かと思うが、PEACEの文字があるので、これは、ゲイの旗でもなくて、平和の旗というらしい。
 黒と赤が斜めに分かれる二色旗。これはアナーキズムだろう。同じく赤と黒で、チェ・ゲバラの顔が描いてあるのもある。アナキストが社○党と一緒に活動しているのもなんかな、とは思うが。
 これらにまじって勝手連三○塚という青いのもある。…まだ成田闘争続いているんだ。
 
 いろんな団体が来ているのだなあと思う。
 
 原発即廃止、特定秘密保護法反対、辺野古への基地移設反対、反在特会等の活動などにおいても、これらの旗がその中に見られるようだ。
 警察・公安などは写真をバンバン撮っているから、これらに共通して参加した人物も特定されているはずだ。
 
 
 要するに左翼反体制勢力である。その目標は(プラカードに明記されているが)政権打倒にある。そのためには様々な問題を取り上げ、政権の弱体化を図るのだ。これら団体、活動家が核となり、組合に動員をかける。さらに、シンプル・フレーズで一般人の不安を煽り、反対運動を大きくする。
 原発は危険だから即中止。電気は原発無しでも余っているじゃないか。…その結果どうなっているか。
 集団的自衛権が容認されれば自衛隊アメリカの戦争に荷担して遠い中東の地で戦争することになる。そうすればイスラム過激派のテロを受けるようになる。徴兵制が敷かれて、今の若者、高校生・中学生が軍事教練を受けて戦場に行くことになる。お母さん、子どもが人を殺したり殺されたりしていいんですか? 今反対しないと手遅れになりますよと言われたら不安になってデモに加わるだろう。世界が滅びるから今のうちに信じろという新興宗教の宣伝みたいなものか。
 
 冷静に考えよう。私たちは軍事のない世界に生きているのではない。周囲の国はいずれも日本を上回る正規軍を持ち、2国(+1国)は核兵器を持っていて、日本にもその照準が向いている。近い国ほど反日世論が(意図的に煽られてきたためであろうが)強く、盛んに日本叩きをしてくる(国民の拉致・殺害、領海・領空侵犯も)。
 このような環境の中でも、外交、経済協力に加えて日米安全保障条約自衛隊の60年間の努力(沖縄の犠牲もある)によって、温室のように安全・平和に浸れる日本社会が確保されてきたのだということを私たちは忘れていないか。