明日は県立高校入選の合格発表日

 一日、雨であった。残雪もどんどん溶けた。夜は晴れて満月が見える。
 部活は8時半から14時半まで。立ち稽古。一方でスタッフ作業。階段を作っている人、背景に吊るものを作っている人、小道具を作っている人、衣装をデザインしている人等々。
 1年生の制作担当者にいろいろと仕事を与えている。印刷所とのやりとりとか、ラジオ番組での宣伝とか。経験を積んで育ってくれるといいのだが。舞台監督と制作がしっかりしていると顧問は随分楽になる。いや、芝居作りが楽になる。
 
 
 下の写真は、旧制山形県高等女学校、女子師範学校の音楽の授業風景である。生徒がもんぺを穿いているので戦時中だろうか。このピアノは昭和19年2月の校舎焼失を生き延び、現存する。現山形西高校のアカシア会館内にこの写真と共に置かれている。この音楽の先生も出征されたかと思う。
 
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 このアカシア会館は箏曲部さんが日常活動に使っているが、1階が広い板の間なので時々お借りしている。背景の大きな絵を描いたりする時に使うのだ。昨年の定期公演では蜘蛛の巣作りをした場所である。今回は3間ほどの高さの絵を描くことになるのである。
 今日の作業には卒業したばかりの部員が来てくれてアドバイスしてもらった。昨日は今大学3年のOGが来てくれて(呼んだのだが)ラジオモンスターの番組での宣伝をお願いした。持つべき者はOG哉。
 
 旧高等女学校の校舎焼失については脚本に書いたが、事件の中心にいた方への取材はできないでしまった。あれから3年半経つ。存命であればもう90歳になられるだろうか。
 
 
 
 STAP細胞の論文が偽造だということになってきて、残念なことになってしまっている。ご本人の博士論文までダメだとなって、もう『残念』の極みである。こうなる前に誰かが厳しく注意することはできなかったのか。
 まあ一般的に、論文を書こうとしたら引用は避けがたい。出典を明示するのは最低限度のルールだろう。これは高校演劇の脚本でも同じ事で、全く新しい作品の創作なんてまず出来ない。どこかで以前の何かの作品とかぶってくる。
 誰もが知っているような作品を下敷きにして創る方法は本歌取りのようなもので、これはこれで良いのだろう。鉄腕アトム火の鳥ドラえもん(を想起させるもの)が出て来ても、だれもがそれと分かるならそれはパロディとして認められる。また、神話伝承、おとぎ話、古典などに題材を取るのもありだろう。
 有名なゲームなどの設定を借りてする二次創作も、まあ一つの流行で、原作と相まって大きな市場を作るのだろう。
 厄介なのは著作権の切れていない作品の「設定(根幹を成すアイデア)」を借りていながら、引用したことを明示しないものだが、この場合は原作(割にコアな作品のせいで)を知らない観客ばかりであれば純粋な創作と受け取られてしまいかねないし、著作権侵害になりはしないかと心配する。