4月になった

 大震災から3週間がたった。先週初め頃ガソリン事情が好転し、3月29日(火)から車に乗り始めた。あれほどの朝の行列が水曜日には嘘のように見られなくなり、今では街中も以前に変わらぬ交通量となっている。2週間の間に、早朝から4回も並んだのは何だったのかと言う人もいた。レギュラーがなく、ハイオクを給油した人も多い。今も市内は159円という高値である。自分はまだ残量があるが、いずれ高いガソリンを買わねばなるまい。1リットルあたり10円引きという割引券を使うぞ。
 
 新生徒課長が避難所に行き、某高校チアリーダー部が慰問したという話を聞いてきた。うちの音楽部や演劇部も何かできないかと打診してきたが、どうだろう。体育館の一画で寸劇披露。村山総合支庁の大会議室でやったことがあるから、できないことはないだろう。しかし今は無理だ。定期公演後、生徒と様子を見に行ってから決めようと思う。音楽部の合唱はすぐにでもできそうだが。
 
 2日(土)の部活、朝の集まりが悪い。部長が喘息の気配で休み。副部長も遅参で指示する者がいないからなかなか始まらない。キャストがいない役には代役を立てる。稽古は演出に任せる。
 自分は月曜日の職員室机移動に備え、机の片付け。自分の席は移動しないのだが、年に1度の大掃除なので。たまに部室に顔を出すと少しずつ人が増えている。100頁の内、40頁くらいは台詞が入っているようだ。音響が音を入れつつ立ち稽古(まあ、ほぼ机に座っているのが多いのだが)しているので雰囲気はつかめてきている。このお芝居、音がないとなにやっているのか分からない部分が多い。
 
 会館とのスタッフ打合せが7日午前になる。職員会議があるので自分は行けないかも知れない。照明のプランを生徒と考える。1年生は仕込み図が書けない。顧問にあれこれ言われながら、会館スタッフに電話で問い合わせながら作っていく。これが勉強なのだが、高校演劇のスタッフはこれを毎年やるわけだ。2年間でなんとか理解すると引退するので、習熟したスタッフというものが常在しない。だから顧問が経験を積み勉強していかなければならない。この助言があるかないかの差が大きい。顧問が脚本を書く、書かない以前のところで、顧問の力の差が芝居の出来に反映してしまう。初心者の陥りやすいあやまちを未然に防止するだけでも違う。今年度から新しく顧問をされる方には是非勉強していただきたい。(えらそうなこと言いました。)
 経験を積まれた方が転勤された場合は、たとえ転入先に演劇部がなくても愛好会を作っていただきたい。演劇部の公演のない高校の文化祭なんて寂しいです。やりたい子は必ずいます。観た生徒は必ず感動してくれます。自分もゼロから作った経験がありますが、創始者となる体験は伝統ある部を引き継ぐよりずっとおもしろいです。