観劇の日々

 昨日は山形大学の演劇サークル「めざましどけい」の公演『テイク・ザ・マネー・アンド・ラン』を観た。第50回とのこと。第1回公演を観ているが、もうずいぶんと続いているのだなあ。本校の卒業生が入ったとは聞いていたが、顔が思い出せない(歳である)。今日も2回公演があるので、感想は後で。山大のもう一つのサークル「舞台工房」は23日に公演(創作「ベンチ」)があるが、その日から東北大会に行くので観られない。
 今日は演劇鑑賞会で俳優座劇場『家族の写真』を観る。運営担当サークルになっているので早めに行かなければならない。明日は米沢で地元劇団「ぬーぼー」の『マンザナ、わが町』を観る(やはり今年は井上ひさし作品が多い)。これは県芸文会議のお仕事。これらの感想を全部書くのかと思うと気が重い。
 
 部活の方は場練が進んでいる。全9場かと思っていたら10場あり、エピローグもあった。台本をまともに読んでいないのがバレバレである。自分は会議の後に部室に行って、生徒が稽古を進めるのを、黙って後から見ているだけ。2年生の役者は、1年生に厳しい注文をつける。1年生もかなり上手いので、役柄はほぼ把握できているのだが、納得しない。表面的な台詞になっているというのだ。どこかで聞いたような台詞ではなく、内側から発してほしいということらしい。いやなかなかのものである。ストーリーはあまり現実的でなく、ギャグが多いのだが、シリアスな部分はやはり深く掘り下げて?やりたいらしい。
 部室の半分を使うのだが、場面が複数あるので、転換したい、あるいは背後にパネルを立て、裏を通って上下の移動をしたいと考えていたようだが、ほんとに短い場面は客席の方でやるようにし、転換をなくするようアドバイスする。
 20人くらいの観客しか入らないのだが、その人たちに感動してもらうのがなによりの喜びである。
 
 大小様々、多くの上演を観ていると、間口4間あればたいていの芝居は上演できると思われる。奥行きも、観る位置(高さ)にもよるが、あまりありすぎるのは使いにくいようである。部室の半分は4間強に奥行き2間半だから、これで十分である。が、平土間で観客がもう舞台端から座っている。役者のすぐ足元に観客がいるわけだ。(テント芝居なんかはこういう近い感じだが、それでも役者は全身から大声を振り絞って台詞を言ったりする。)しかし、みんな結構平気で演じる。校内公演(公開練習)なので、観ているのは友達や担任の先生ばかりだからだろう。