気持ちを引き締める

 人がそろわず、2年生(部長・舞監)が音を上げる。主要キャストが2人欠け、さらに遅刻したり5時で帰るという子もいて、さすがに心配らしい。いる2年生を集めて、話する。地区はもう安心で、県大会に出られれば満足と考えているのか。黒板に書いてある「目指せ東北大会」はただの願望なのか云々。
 それでも二人は5時で帰る。残った人数で出来る所の場練をやる。3場の後、主人公と先生、二人のシーンを1時間近くかけて変える。目線、台詞のタイミング、二人の動き・距離、心の動き、考えることはいくらでもある。ああだこうだ批評ばかり言ってないで、アイデアはすぐやってみること。そんなことを演出に言う。一つ変えれば反応する相手が変わる。その連続だ。直した結果を、別の場所で仕事をさせていた1年生に見せる。彼女らが見ても、明らかな良い変化がある(場面の意味が分かりやすくなる)。役者も演出もやりがいを感じたことだろう。芝居を変えていくには、この地道な積み重ねしかないと知れ。
 作品全体の初めの方と後の方の関連で役作りをすることも考えさせる。最初にこう作っておいて、後半に変化(別の側面)を見せる。キャラクターに深みを加え、芝居全体の目指す方向性を明確にする。
 
 23日まで地区大会で29日から中間テストだから、生徒も大変だ。成績が下がったら家庭で問題になる。勉強と部活の板挟み、これが一番辛い。顧問も勉強させる側だから。
 
 BS録画は、DVDにダビングすると他機種では見られないということらしい。もう、生徒の家からDVDデッキを持ってきてもらってそれで観ることにする。なんだか気がそがれてしまった。今回、全国大会の脚本を読んでみて(「あゆみ」はwebでプレ台本という途中までのを読めた)、高校演劇の「笑い」と「60分という制限」についてあらためて考えてみた。…疲れた。自分は自分の(生徒の)好きなように作ろう。