2018年4月13日(金)18:00~20:17
2015年初演の鴻上尚史作品。昨年再演されている。
男女4人の(内1人はトランスジェンダーで性転換する)愛と嫉妬を巡るお話。
ピアノ演奏と歌が多く入り、洒落た感じに仕上がる作品なのかもしれない。
トランスジェンダーがこの作品の中心的主題ではない。愛を求め、愛されることを求め、愛する対象を求める。愛とは、尊敬なのか同情なのか、セックスなのか生殖なのか。自分が生きることと性愛とは切り離せないことなのか。
露骨に性的な表現(言葉)が頻出する。20歳そこそこの役者さんたちには荷が重い大人の芝居かと感じもしたが、見ている内にそれらしく見えてきた。
笑えるところも多かったが、観客が少なくて笑うには気が引けた。
沖村役の人が、「ゆうたっちょの中学生絵日記」の田中裕太君にそっくりでびっくりした。
細かい所を言うと、背景のスクリーンになるパネルは真っ白よりはグレーの方が目に優しいかも。歌は大事な要素のようだったが、いまいちかな。ピアノの弾き方も一考が必要か。衣装は良かった。
中盤、台詞の間が無くなって(演出の不足かもしれない)平板な感じになったが、後半持ち直した。
よく頑張りました。お疲れ様でした。