第40回県大会2日目終了

 県大会2日目終了。ここまで9校が上演。明日最終日には4校が上演する。
 下はリハーサル前の仕込み時の様子。舞台奥から客席を見る。
 
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 うちもなんとか上演を終えることが出来た。58分10秒はいいペースだったろう。
 仕込みの時間短縮に人形立てを抜き差し帳番で取り付けるようにしたのは正解だった。雨の中、人形立てを釘で打ち付ける作業がいらないのは助かった。紗幕も輪っか状に縫い付けて角材を通し、寒冷紗の上から角材にヒートンをねじ込むやり方で吊り込みの時間を短縮。
 照明の記憶には悩まされた。K崎さんはじめスタッフの方々には本当にお手数をおかけしました。
 点滅させるためには消灯している状態でボタン操作をしなければならないのだが、点灯した状態から点滅に移るので、どうするか一悩みした。本来ストロボでやっていたのだが、サスに吊れるストロボが会館にないので、スポットライトの点滅に変えたのだ。打合せではボタン操作で出来ますということで納得していたのだが、実際には以上のような条件が付いていたのだ。
 
 他校とくらべてうちの演技はおとなしい感じではある。淡泊にも見えるかもしれない。「もっとはじければ」という言葉を聞く。一昨年は「徹底してはしゃがない演技」と評された。自分もそう思うのだが、違うようにも思う。
 プロの役者が演じたらきっと表情豊かに、体も思いきり使って、台詞ももっと違うように喋るだろう。
 しかし、ずっと以前に、新宿梁山泊の芝居で「千年の孤独」というのがあるのだが、これを高校生でやったことがある。在日の問題をはらんだ愛憎の劇だが、おそらく劇団の芝居(観ていないのだが)とは全く違うものになっていたと思う。不思議に清澄な愛憎劇。高校生の純粋さが創り出す透明性。
 大人の演劇にはない高校演劇の魅力の一つはここにあるような気がする。
 
 講師の方々との懇親会。いつものことではあるが、人見知りなのと臆病なのとで、講師の方とは会話しない。(俳優の成田さんとは春の生徒講習会で顔を見知っているので少しお話しした)
 失礼かも知れないが、もう自分には陶冶性が乏しいし、好きでやっていることに批判を受けたくないという偏狭な根性で、また、自分の作品を生徒以外の大人に向かって解説するのも恥ずかしいのである。
 観た方の感じられたとおりでかまわないし、好き嫌いの感覚はどうしようもないことだ
 
 今日の上演では、酒田西高さんの一人芝居がおもしろかった。濃密なSEと音楽、プロジェクターからの投影。落語の落ちで幕が降りる。