海外協力隊に参加した人に聞いた話だが、アフリカでは子供が遠くの井戸まで水汲みに行くのが仕事の地域もある。行きは空容器だが、帰りは何㎏もの水を提げ、何㎞もの道を歩いて来なければならない。この時間と労力。教育など二の次だ。
空から水が降ってくるのも幸せ。山から水が流れてくるのも幸せ。扇状地末端で伏流水が湧いてくるのも幸せ。先人が町中に何本も堰を通してくれているのも幸せ。
夏休みに入って、昨日から立ち稽古に入っている。もちろん台本を手に持っている。あと30日で初演なのだから、こうしないと間に合わない。地区大会までは50日ほどだ。立ってみてはじめて分かることもたくさんある。手探りで作っている部分が多い。生徒演出と顧問が同時に見ていて、ダメ出しをしている。
29日(月)は地区高校演劇連盟の生徒理事会・総会・講習会だった。理事会のメインは地区大会の上演順決めである。うちは第1希望通りの上演11となった。最近は上演12の山東さん同様、ほぼ定位置となっている。
講習会はここ数年同じで、地区大会会場となる市民会館の照明設備とその操作について知るという内容である。いくつか質問を用意して行き、生徒が会館付きスタッフの方に教えていただいた。
山の集落で5人を殺害した犯人の飼っていた犬が、主人の身柄確保とほぼ同時に急死したというニュースを知る。自分は飼い主の死を悲しんで死ぬ犬の話を芝居に入れて書いたことがあるが、衝撃的ではある。遠く離れた主人の身の上に起きた一大事をこの犬が知り得た結果なのか。犬は主人が無事に逃げおおせることを願っていたのか。病気で捨てられ死ぬところをこの主人に救われ、人を殺すという罪を犯した主人にこの犬だけは恩義を感じていたのか。犬は主人の罪を深く理解しており、その罪を我が身に引き受けたのか。物思わせるニュースだ。