今日は代休

 今日は代休で家にいる。暑い。ここのところ快晴続きで雨らしい雨がない。田植えはすっかり終わって苗も陽射しの下すくすく育っている。まだ水の見える田んぼが一面に広がっているのを見るとなぜか安心する。この水面が気温調節や生物生息の役に立っていると思うとなおさらだ
 
 
 下は、7日に上演した「こぶたとチャールストン」のラストシーン。キャスト全員が出て、「5匹の子ぶたとチャールストン」の歌にあわせて踊った。後の方の役者はブタの鼻と耳を付けている。
 1年生11人+2年生3人(1人陰になってます)。写真は画質を落としてあります。
 
イメージ 1
 
 6月アトリエ公演が終わると、学校祭から地区大会に向けての作品作りになる。これが部活動のメインである。準備期間は3ヶ月くらいあるが、脚本ができないと始まらない。今は、ノートに20頁くらい書いたメモがあるという段階である。要素は出そろってきたが、60分だから主たる構成をどの線で進めるか決めなければならない。こんな話になりそうだ、と生徒に言ってみたら、先生、また人が死ぬんですかと言われる。うーん、そう簡単に殺しているわけではないのだけれど。死なない線にしようかな…。
 以前に考えていた話(歌曲を歌う生徒とピアノ伴奏の生徒の話)は、設定から部員に不評で抵抗されたので止めにした。今考えているものは、「ささやき」の時のように古い伝承(能楽にある)を下敷きにするつもりである。能楽と言っても「黒塚」ではない。
 
 人間の微妙な心理をテーマに取り上げるのはむずかしい。怒りとか悲しみとか激しい感情を表現するのは、ある程度単純にできる(と言い切るには抵抗もあるが)。あまり一般的ではないが人間であれば誰しも起きるだろう心の揺らぎ、というようなものを、リアルに舞台上に表すのはむずかしいと感じる。ところが、自分はそういうものを描きたい傾向があるので困ってしまうのだ。
 能楽のあの静かな緩やかな時間の中で伝わってくるおもしろさは何なのだろう。若い頃は何を言っているのか理解できなかったし、あまりの緩さについていけなかったものだが、最近は歳のせいか面白く観ることができる(テレビだけど)。
 
 3連休の後で明日にも部員から、台本…と要求されるだろうが、連日観劇しているので書いていない。今日も楯岡さんの定演に行こうかと思ったが、さすがに止めて(K藤先生からわざわざお越しいただくほどでもありませんと謙遜の言葉を聞いてしまったこともあって)脚本を少しまとめようかと思う。梗概を書いて部員に示してみるのだ。