夜空を行く列車

 夜空を汽車が走っていく。自分の車が走っている道路よりはるか高い闇の空間だ。…銀河鉄道
 実は線路が山を通っているだけなのだが、夜は不思議な光景に見せる。
 昼見た稲刈りの終わった田んぼには再び伸びた稲が青々としている。柿やリンゴが実っている。

 三日間、天気には恵まれた県大会だった。風が強いとき、サッと雨が来るときはあったが全体としては寒すぎず、暑からずであった。


 さて、成績は以下の通り。
 最優秀 東根工業 『明日への誓い』 柴田真佑・井上未央・清野和男作
 最優秀 酒田西 『海の方の子』 山田詠美原作 田中惠子脚色
  以上2校が東北大会出場
 優秀第1席 山形東 『ここまでがユートピア』 鹿目由紀作 山形東高校演劇部潤色
  1席は東北大会生徒講評委員担当
 優秀 新庄南 『暮れないマーチ』 亀尾佳宏作 新庄南高校演劇部潤色
 優秀 寒河江 『三月記』 亀尾佳宏作 寒河江高校演劇部潤色
 優秀 米沢中央 『平成24年山形県私立上杉学園演劇部県南ブロック大会参加作品』 井出英次作
 創作脚本奨励賞 『明日への誓い』 

 3年間続いた最優秀賞の山形地区独占は途切れた。優秀賞までに1校しか入っていない。他地区の巻き返しか。

 うちは優良賞で、部員の夢が半分正夢になってしまった。
 しかし、この結果には全く納得が出来ていない。演技、演出、裏方、どれをみても今大会の水準を越えていたと確信している。脚本は、暗転が多いとは指摘されたが、どれも音楽や後景の演技でつながっているし、終幕での観客の反応は、確かに「伝わっていた」ことを証していた。
 部員生徒が下手だとか失敗したとかいうことでは全然ない。むしろよくやった。だからこそ残念でしょうがない。
 まだお三方の講評を読んでいないのでよく分からないのだが、自分と今大会の審査員の、芝居を評価する基準が違うのだとしか思われない(どちらが正しいではなくて)。

 あるいは、これは最近入ったばかりの1年生部員がいみじくも言ったように、他校の芝居はうちのとは違う種類の物であるということなのかもしれない。そうであれば「その」基準では評価されないのは当然なわけだ。ある基準では測れないものがあって、それは別の基準で見るしかないのかもしれない。

 聞いた話だが美術などでは高校総合文化祭で全然評価されない部(指導者)が、別の展覧会に応募すると高い評価を受けるということがあるらしい。
 
 
 
 (以下何行かあったのですが、携帯から一部修正したために消えてしまいました。)